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偽勇者の大冒険  作者: ルーシェン
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ミダスとアレインの会見

ここに出てくる拳闘はボクシングの事ではありません。

ボクシングを差別する小説を書いてる気はないので、その辺は分ってください。

「ミダスさん。帰ってきましたよ。サクラギルドは説得してきました。後はアレインさんだけです」

ボランティアの下水道掃除で捕まえた、ネズミを食べながら待っていたミダス達に声をかけたのだ。

因みにアルテミスは釣りに出かけ、700円もする高級料理のザリガニを捕って来たのだが・・・。

「お疲れ様。禿げ頭とエミリーさんは、山に貴重な薬草を探しに行かせている。俺は明日の拳闘の防衛戦の為に基礎訓練をやってるところだ。喜んでくれ。防衛戦のファイトマネーが8千円だぞぅ?」

大喜びで体重検査の為のダイエットと鍛錬の為の熊殺しに行きたいところだが見張りがいないとな。

「俺は拳闘嫌いのアレイン。お前がミダスか?サクラギルドのサブマスとして様子を見にきたのだ」

「アレインさん?俺はミダス。お前も下水道掃除手伝え。野獣狩りで獲物がいなくなっているんだ」

「初対面で言う事がそれか?ロザリーも礼儀知らずだが、お前も相当躾のなってない子供だよなぁ」

洞窟の中に山のように積まれた食料の山は、ミダス一味が豊かであることを示していたが謎である。

「お前なぁ。見境なく野獣狩りをするなよ。ライオンや虎が1番でも残っていれば大繁殖だぞ・・」

それで獲物がなければ、ロベルド市に野獣が侵入して人間の食料を奪いにかかるので迷惑なのだが。

「仕方ないだろ?黙っていても金さえ出せば食料が買える都市住民と一緒にするな。虎も退治する」

虎の敷物は3万円位で売れるだろうと思われるので、3年はアジトを変えて増えるのを待たないと。

「まあ食え。ネズミの肉だが、これはこれで美味いぞ。俺は拳闘の試合があるから食えないけどな」

いつもは試合中石しか飛んでこないが、たまに千円が相場の包み紙が会場に投げ込まれるのである。

この収入は拳闘の試合会場のオーナーキサラギ2世と山分けなので良い試合を見せないといけない。

「遊びに来ましたよ~?、ミダスさん。生活苦しいと聞いて特別にカンパの2万円持ってきました」

キサラギ2世は、面倒見の良い12歳のお姉さんで、拳闘の生活を守る為にお金を用意してくれる。

試合会場は5千人は入れるから、満員御礼なら1日5千万円は儲かる筈だが、数十人程度だ・・・。

「有り難い。ロザリーさん。早速闇市で食料と服を調達して来てくれ。一番安いのでいいからな?」

「服位このキサラギ2世が用意しますよ。これでも2億円貯め込んでいるんですよ?安いですから」

迫害されがちな拳闘の人権向上の為に、服を用意する事にして港町A市と密かに取引していたのだ。

「俺の生活の面倒見てくれるならファイトマネー上げてくれ。8千円で生活は出来ないんだぞ・・」

「そうしたいんですがお客様が来ないので試合会場の維持費は銀行に預けています利子ですからね」

この銀行の利子(年3%)600万円で運営してるので8千円のファイトマネーでもギリギリです。

「お前も大変なんだなぁ。サクラギルドの冒険者になりたがる気持ちもわかるような気がしてきた」

アレインは取り敢えず不味いネズミの肉にかぶりつくと泣きながら肉を食い、腹を満たしたのだが。

「ネズミの肉なんてかけだしの冒険者だった頃に食ったきりだなぁ。あの頃は美味いと感じたがな」

まあミダスを受け入れないと拳闘のいるギルドに所属した身でクビでは、再就職は不可能だ・・・。

「分かったよ。受け入れればいいんだろうが。この確信犯めが。人の弱みに付け込んで拳闘などを」

アレインはついにミダスを受け入れる事にして、取り敢えず膨大な食料を闇市で売る事にしたのだ。

「お前を受け入れたら、拳闘が次から次えと就職を希望してくるに違いないな。仕方ないか・・・」

もう諦めたとはいえ、拳闘に自分の冒険者としての地位を脅かされるのは嫌なのだが仕方がないし。

他の冒険者ギルドの縄張りを奪って、俺の地位を上げる事にしようとアレインは決意したのである。

サクラギルドの縄張りは人口3千人で、みかじめ料だけでも1千万円位の収入であるから最高だな。

盗賊ギルドなどもあるが、こちらは天下御免で討伐出来てどっからも文句が来ないのでここからか。

「なあミダス。お前が仲間に声を掛けたら何人集まる?30名は集まるか?縄張り拡大出来そうか」

「俺は人気がなくてな。試合のたびに石を投げられるチャンピオンだぞ。まともな試合は1度もな」

それで8千円も貰えるなら良いじゃないかと思ったが、ミダスにとっては安すぎるらしいのだ・・。

「帰って来たよ~。この荒れ地薬草が山のようにあるね~。早速闇市に売りに行こう。ところでロザリー結果は如何?サクラギルドを説得出来た?その男誰?ロザリーが口説いてきたのかなぁ・・?」

これに顔を赤らめてロザリーが抗議するが、ミダスもニヤニヤしながら事の成り行きを見ていたし。

「違います。サクラギルドのサブマスのアレインさんです。一応ギルドは説得しました。ですね?」

それで良いんですよねとロザリーはアレインに念を押したが一応アレインも納得するのだが・・・。

「良いぞ。だがドブさらいと死体洗浄が専門のD級冒険者からだぞ。雇うだけありがたく思えよな」

嫌なら別のギルドに行けばいいが、拳闘を受け入れるギルドなどロベルド市じゃうちだけだゾ・・。

「有り難い。ところでギルドから給料は出るのか?食い物は?装備品は手に入るんだろうか・・?」

「装備品はギルド特典で5割引き。給料は出ないが飯と宿はタダだ。最も配給用のお粥だけだがな」

でも貯め込んだお金貢いじゃったから、暫くは働かないといけないが、受付嬢とかにしてもらえる?

とエミリーが頼むとアレインは了承したが、昼は常駐の受付嬢がいるので、夜の仕事になるがなぁ?

「子供を夜働かせると児童労働になるから、受付嬢の助手な。給料は8万円だ。安アパート借りて税金納めても暮らせる筈だが、あっ一応非課税世帯なら無税だけどお前らが収入ないと言ってもなぁ」

大金持ちの総帥と妹が「お金持ってないから無税にして」などとは脱税としか思われないだろうし。

「分かっています。あたし達とて金持ちの娘です。税金位飢え死にしたとしても必ず納税しますよ」

それは良い心がけだと思うアレインだが、キサラギ2世は拳闘に狩らせた獣を闇市に売っているし。

「副業の狩りも当分出来ませんから。どうやってお金蓄えましょう?人手がいるって言いました?」

キサラギ2世が訊くとアレインは心底嫌そうな顔をして説明を始めたが、キサラギ2世は動揺した。

「ギルドの縄張り争いがあってな。弱小のポカインギルドを討伐する為に、手下が必要なんだよ?」

ポカインギルドは縄張り人口2千人の弱小ギルドだが、ギルメンは50名ほどいて攻略困難なのだ。

サクラギルドの豊かな資本と人材と食料を狙って縄張りに侵入を繰り返しているが決着はつかない。

戦争は金ばかりかかるので、ポカインギルドを倒してみかじめ料収入を増やす事が急務なのである。

「拳闘を受け入れたせいで、多くの仲間が辞めちまったからな。縄張りひろげるチャンスだと思ったんだろうよ。熊殺しの女にミダスがいれば、50名位倒せそうだが、そうだ。武器は貸し出してる」

少ない武器の奪い合いで、決定的に重火器が不足してるサクラギルドだが、気迫で押していたのだ。

「まあ部下を増やしても給料だす金は殆どないが、ギルドの収入3千万円程度だぜ?」と言うのだ。

「まあそれは俺が何とかしよう。禿げ頭もいる事だし、俺達軍隊を蹴散らしたミダス派だぞ・・?」

「期待してるぞ。ポカインギルドは勢力拡大の為に、弱小のサクラギルドを狙ってるんだ」と言う。

そして1月6日朝、休息をとったミダスは、拳闘の防衛戦の為に試合会場に向かい戦うのだ・・・。

「試合辞めろ?ヤッサと帰れ~」と珍しく300人近くいる客から投石の嵐が吹き荒れたのだ・・。

それをかわしながら対戦相手が石で倒れるのを待つミダスであるが、そのうち石が尽きたらしいし。

「石なら100個1万円で売りに出てますよ~?ミダスさんを投石で倒したらチャンピオンですよ」

キサラギ2世が軍資金稼ぎに投石の石を売りに出して大儲けしていたのだが、買う人も少ないのだ。

「おい、なんか可哀想になって来たぞ。包み紙出してやるか?いくら拳闘でもここまで虐めるのは」

1等市民も拳闘も同じ人間だから、少し位は人間らしい感情も残ってるらしく包み紙が飛んできた。

「俺は石を投げ続けるぞ。キサラギ2世。ありったけ石を持ってこい」そして1万個を集めたのだ。

「逃げるなよ?この試合会場から生きて出られると思うなぁ」などと人権無視の発言だが無視です。

この時代この程度の差別発言と迫害を気にしていては拳闘などと言う商売は務まらないのであるし。

「死ね~。サッサとくたばりやがれ~」本気で殺す心算で投石する客と同情者に世論は二分された。

「良いぞ~。あんな奴に負けずに頑張れ~」「最後まで生き残ったら褒美をやるぞ」とまで言った。

「ちょっと待て。俺は死にたくない。棄権する。助けてくれ~」と言いながら逃亡する挑戦者だが。

「逃げるなこの卑怯者。客を試合で楽しませるのが拳闘の役割だろ?サッサと試合しろ」と言うし。

だったら投石止めてくれ~と思う挑戦者だが、そのうち店の石も尽きて投石が出来なくなったのだ。

「えっと挑戦者の戦意喪失により、棄権と言う事でミダスの防衛成功です」とキサラギは宣言した。

やっとまともな試合が出来る状況になったからこの後は試合続けようか、見入り悪そうだけどねぇ?

「よくやった。約束の包み紙だ。特別に100円くれてやる」と試合会場に小銭の山が投げ込まれ。

「痛てえ」と油断して小銭を拾おうとしたら、投げ込まれた小銭に当たりぶっ倒れたのだが・・・。

「え~と?」キサラギ2世は困ったような顔をしたが約束は約束であるし、客名を呼んで宣言する。

「新チャンピオンは投石者のハバルさんです。おめでとうございます」と言う事になったのだ・・。

「嫌だ~。俺は拳闘にはなりたくない」散々拳闘を虐めた自業自得だと同情はしてもらえなかった。

ハバルと冒険者登録の予定です。

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