死闘、アレインの説得
眠くてグダグダです。
もう贅沢は言いません。
でも評価10ポイント突破はしたいなぁ。
こんな練習用の駄作でも。
1月5日朝、ロベルド市に奴隷用の流民狩りから戻ってきたアレインは露骨に嫌な顔をしたのだが。
奴隷狩りは儲かる商売なので、アレインは奴隷狩りでエレネイ市国連合の富を奪うギルドの勇者だ。
流民はロベルド市の兵士や労働者として、1日粥一杯で過労死寸前まで働かされるのであるが、掃除機や洗濯機に同情する者がいないのと同様、流民に同情する者はロベルト市には殆どいないのだし。
「ホサイン1世。じゃあ上納金の10万円だ。飯を頼む。高級な猪の肉だぞ?あと2千円で接待な」
紅茶を飲むロザリーと(フランス人で、国籍は日本)不安そうに周囲をうかがう6人は無視である。
「何でこんなところに子供がいるんだ?しかも外国人じゃないか?日本にまだ外国人がいたのか?」
殆ど全ての外国人は、日本を見捨てて逃げ出してしまい、残ってるのはロベルド市では2人だけだ。
それっきりロザリーを無視して、高級な猪肉と野菜とスープと酒をふんだんに飲みまくっていたが。
それを見てロザリーはいらいらして来て文句の1つも言おうと心に決めたが、贅沢は敵なのだ・・。
そりゃ自分で稼いだお金で何を食べようと勝手なのが、資本主義だが余りにも民百姓を舐めている。
私だって贅沢はした事あるが、他人がやる贅沢がこれ程イラつくとは思わなかったしお説教だ・・。
年の差や年長者への敬意や身分の高い者に対する礼儀など、この状況を見て全て忘れたのであるが。
「あんた、民衆が飢えてるの知っててこんな贅沢な食事をしてるの?あたしだって金持ちの娘だから贅沢はした事あるけど、今は貧乏人と同じレベルの生活してるよ?パン1個にスープ程度だけどね」
十分贅沢だなとA級冒険者達は思ったが口には出さなかったのでアレインの怒りはロザリーに向く。
「何だ?しつけのなってない子供だな。それが大人に対する態度だと本気で思ってるのか・・・?」
「五月蠅い。民衆を愚弄する人でなしにお説教される覚えはない。贅沢は敵なのよ。民百姓が・・」
1個のパンを奪い合い殺し合いまで起きてるロベルド市で人口増やすし食糧を浪費するし許せんぞ。
「資本主義の世の中で、俺が稼いだ金で贅沢して何が悪いのだ?貧乏人が飢えるのは仕方がないぞ」
「2千円で接待させてるじゃん?そのお金で貧乏人の美女に接待させたら大喜びされるよ・・・?」
美女限定なのは差別なのだと思うが、美女だけでも救われれば貧乏人が救われる道はあるだろうし。
「ほう?最初に思っていたより話の分かる娘だな?そんなに俺だけ贅沢してるのが妬ましいのか?」
「あたしだって金持ちの娘だけど、飢えてる人がいるの知ってて高級料理食べる気にはならないよ」
「だがなぁ。俺に何が出来るって言うんだ?俺の収入は月50万円程度だぞ。1人の食費2万円位」
貧乏人を救うとなると俺が贅沢な生活を送れなくなるんだよなぁと思うアレインだが気に入ったぞ。
礼儀知らずな娘だが、この俺にガチで喧嘩を売る度胸は気に入ったから話位は聞いてやろうと思う。
「あたし長女じゃないし後見人のカッセルに実家は牛耳られてるからお金はないんだよね・・・?」
そりゃあんたの月給並みの高級ドレスとか月給並みの食事とか趣味に明け暮れていたけどさぁ・・。
「そんな奴に人の贅沢を窘められるの嫌なんだが。てめえ俺より贅沢してやがったのかよ・・・?」
「ごめんなさい。でも今は食べるにも事欠いてるんですよ?滅多に実家には帰らないですし・・・」
「いきなり丁寧語かよ?怒りは収まったのか?話位は聞いてやるからそう怒るな。みっともないぞ」
アレインは水を持ってこさせるとロザリーに勧めたが、ロザリーは水を飲み干し話す準備を始める。
「えっと、ホサイン1世さんとサクラギルドの面々には、話をつけて了承を得たんですけどねぇ?」
「全員納得したなら俺が口を出す問題でもないだろう?貧乏人の就職あっせんでもやってるのか?」
「まあそんなところです。配管工と拳闘のチャンピオンをサクラギルドに迎える許可が欲しいんで」
「拳闘だと?俺が真正の拳闘嫌いなの知ってて、了承を得ようとしてるんだろうな?この小娘が?」
温厚だったアレインが怒りをぶちまけ、貴重な酒瓶をロザリーにぶん投げたが平手でたたき落とす。
「貴重な酒瓶を粗末に扱うなぁ。壊れたら修復出来ないんだぞ。分かってやってるならクビだぞ?」
ホサイン1世はロザリーを抱き寄せ、つまみだし、アレインを蹴飛ばしてギルド外に追い出したし。
「少し頭を冷やしてこい。A級冒険者。残ったこの料理は食べていいぞ。全く将軍の息子は・・・」
そして追い出されたロザリーとアレインは自己紹介を始める事にして、拳闘の隠れ家に向かうのだ。
「あたしはロザリーです。お姉ちゃんはあのエミリーですけど知ってる筈ですよね?1等市民なら」
知っているが、こいつあのエミリー財閥の総帥の妹だったのかと思うアレインであったが何故だろ?
何故エミリー財閥の総帥の妹が拳闘と仲良くなって、就職あっせんしようとしているのか分からん。
「ミダスさんのファンで、好きになってしまったんですよ。一応非公認ですが結婚前提の付き合い」
「俺はアレイン。全く久しぶりの贅沢なのに俺より金持ちな娘に文句言われた挙句拳闘だと・・?」
それでも一応会って話をしてくれる気ではいるらしく、夜盗を撃退して食料を奪いながら歩くのだ。
「夜盗だって食べていかないといけないんですから、少しは食料残してあげてください。全て取り上げたら夜盗の皆さんが食べて行けずに飢え死にしてアレインさんは二度と搾取が出来なくなります」
そう言うのでいらない食べ物を少し分けてやったら、大喜びされていて付きまとわれていたのだが。
「最近ミダスさん達が大規模な食料確保を行いましたからこの辺りには兎位しか動物はいないです」
「流石は熊殺しの女に拳闘のチャンピオンだな。ライオンの群れを素手で皆殺しにしたらしいな?」
「獲物もいなくなっちゃったし、拳闘の試合じゃ食べていけないですから、隠れ家変えないとです」
軍資金確保の為に、多くの罪のない獣を殺したが、あれで数百人の命が救われるだろうと思うのだ。
「闇市によって行きますよ。この奪った食料闇市で売ってお金に変えないといけないですから・・」
ついでに実家から持ち出した名刀を売りに出す事にしようと思い、ロザリーは闇市で売りに出した。
別に名刀位材料さえあれば作れるから、売るのも惜しくはないが鉄は貴重だから高く売れるだろう。
「この名刀なら8万円だね。うちより高く買い取る店はこの闇市にはないよ。税金分含めての値段」
「8万円?いくら何でも安すぎませんか?この名刀200万円はする筈ですよ?暴利を貪るのは?」
「独立したてで軍隊雇うお金がいるんですよ。エレネイ市国連合保護下ですが軍隊は送ってこない」
ロザリーは8万円で名刀を売り飛ばすと、食肉店に夜盗の食料を売りさばき20万円を得たのだが。
「ロザリーさん。俺はお前が気に入った。お前と組めば大金が手に入りそうだ。如何だ?7対3で」
「あたしが7でアレインさんが3なら良いですよ?この時代、生き残るには人脈が必要ですからね」
だがこいつと手を組むとなると俺の大嫌いな拳闘が付いてくるんだよなあと思うアレインだったが。
だが贅沢な生活の為には、俺の好き嫌いで拳闘受け入れを拒否する訳にはいかないし、大体俺以外は全員了承済みであるなら、俺が拒否したらサクラギルドを追い出されてしまうかもしれないしなぁ。
「拳闘を受け入れる。だが俺は拳闘嫌いだから愛想良くはふるまわんぞ。それでもいいのならだが」
「アッサリ受け入れてもらえるとは思いませんでした。最初敵意を抱いておられたみたいですのに」
「初対面で俺より金持ちの娘に喧嘩売られたら普通機嫌も悪くなるぞ?お前金持ちの自覚あるか?」
正直ないし、あたしもお姉ちゃんも、一般市民の心算だけど、人から見たら金持ちの娘なのかなぁ?
「ミダスと配管工がいると聞いたが、配管工も拳闘なのか?何で貴重な配管工が拳闘になるんだ?」
「本名知りませんけど、禿げ頭と呼ばれています。後女の子の拳闘のアルテミスさんの3人ですよ」
それとあたしとエミリーお姉ちゃんも冒険者になる予定だと、アレインに伝えると青ざめるのだが。
「3人?すると冒険者の数が7対8になってしまうのか?俺も流民狩りが出来なくなるなぁ・・・」
あれは儲かったのだがそろそろ諦めてマフィア退治をして金品を召し上げることを考えるかと思う。
「配管工は貴重ですから。トイレの詰まり直せるのロベルド市じゃ彼だけですから仕事はあるかと」
全く、冷静に考えれば拳闘のチャンピオンなのに、低賃金労働者扱いなのもなんか変だよなぁ・・。
「俺も経営者側の人間だから、貴重な稼ぎ頭が増えるのは嬉しい。拳闘でなかったら普通に喜ぶが」
「その差別意識何とかなりませんか?拳闘って、30年前は日本の花形スポーツだったんですから」
「あんなのが花形スポーツ?信じられないな。だが差別は出来るだけやめるよ。俺も経営者だから」
経営者側の人間が「拳闘は嫌いだ」と言う理由で、雇用の機会を奪っていい訳ないじゃないか・・。
ホサイン1世(別に王族ではないですけどね)や部下がどう思ってても俺は公平な人間の心算だぞ。
「ミダスさんは闇市を絶った数人で制圧した人ですよ?アネレイ将軍の仕業ということになってますけどあれ、ミダスさんの所業です。証拠はないですから訴えても信じないと思いますけど事実です」
「ああ俺も信じない。あれはアネレイ将軍の仕業だ。偽勇者の所業の筈はないではないか・・・?」
それでも少しミダスの事を見直すことにしたアレインだったが、あいつ強さだけは半端ないからな。
ロベルド市で勇者の称号を得たアレインでも多分勝てないだろうと自覚はしてるのであるが・・・。
「拳闘じゃなかったら、勇者の称号はミダスの物だっただろう」とは分かってはいるのである・・。
ミダスとアレインの会見の予定です。




