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偽勇者の大冒険  作者: ルーシェン
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エミリーの大演説

昔見たアニメで1話使って大演説してた人がいて真似してみました。

まだまだ修行が足りないなぁ・・・。


6月2日朝、B村を救うべくかき集められた鉄器兵400人と群衆3千人を相手に説明していたが。

「と言う訳でB村を救い礼金をたっぷり頂く為に食料と薪を輸送指定と思うのですが異論はない?」

群衆は「何だ結局金取るのかよ?」と言う目でエミリー達を見たが、こちらも慈善事業ではないし。

金なくて飢えてるのならタダで食料提供する事に異存はないが、B村の人間は金は持ってるんだろ?

ならば命を助けてもらっておいて礼金も寄越さないような奴を助けてやる義理はないではないだろ。

「あのね。私達は慈善事業をやっているのではないよ」とエミリーは不審げな群衆を説得に掛かる。

「私の目的はこの日本を豊かな土地にする事。ロザリーも一緒よ。でも後見人に財力を抑えられてしかも意見が中々合わないのでこんな面倒な事をしてるけど成人さえしていれば数百億円の財産ある」

エミリーはエミリー財閥の内情を説明して、財閥の総帥が労働者として働いてる訳を語ったのだが。

「エミリーさん。そんな金持ちだったのかよ?別に金がなくてもこの街の市長に話付けてくれれば」

ミダスと禿げ頭とアルテミスは驚くが、ホサイン1世とアレインは知ってるので別に驚かなかった。

「私の家って旧日本の技術とか特許取っていて今でも有効な技術とかあるんだよね。今の日本人が見た事のないような物が山のようにあるよ?たこ焼き屋で数億円儲けたけどあんなのだったら沢山知ってる。たこ焼き屋が軌道に乗ったら今度は中華ラーメン(実質日本風ラーメン)とかご馳走するよ」

「作れるんですかい?失われた技術なんでしょ?」などと禿げ頭は言うがラーメンぐらい作れるぞ。

「うちの専属のフランス人シェフに習ったからね。因みに私とロザリー民族的にはフランス人なの」

でも国籍は日本だし、日本生まれだからフランスなんて見た事ないし本人的には全くよその国だが。

「私もロザリーも誰よりも日本人だと思ってるし、フランスと戦うような事があれば日本につくよ」

てかエミリー財閥は拠点を日本に移して帰化したから日本企業だし今更日本から逃げ出してもなぁ。

「どこぞの国ではエミリー財閥も徴用工の戦犯企業扱いだけどエミリー財閥戦後に出来た企業だし」

しかも頭目が、フランス系日本人なんだから戦中にフランス人の経営する日本企業ってないと思う。

第二次世界大戦やってた頃は、エミリー一族は一般庶民でビシー政府の圧政の下耐え忍んでいたし。

エミリーの父親が小麦の先物取引で大儲けして、企業を勢いで買収したのが成り上がりの始まりだ。

日本が崩壊した時エミリー財閥は何としても旧日本の文明を守ろうとして戦い暗殺されたらしいし。

「まあ正直時が早いような気がするけど、こうなったらB村を助けてエミリー財閥の直営店作るよ」

群衆はこのエミリーの発言に動揺していたが、そもそもバイト料支払ってくれる気あるのかこの人?

こう言う人って自分じゃボランティアじゃないとか言っていても部下には無料奉仕を求めるんだよ。

「あのう。慈善事業やってる訳じゃないのは俺達だって一緒ですからね?バイト料は請求しますよ」

これで時給1000円とか言われたら正直やる気なくすが、まあその辺は諦めようと思っていたし。

「勿論支払うけど正直最低賃金しか出せないよ?食事だけは保証するけど出世払いにして貰える?」

「・・・」今の言葉で思い切りやる気をなくしたが、まあ暇だし金以外の条件なら折り合えるかも。

「じゃあ美味い料理の作り方教えてくださいよ。フランスなんて国知らないが習ったんですよね?」

まあ自慢げに言っていたからきっと世界最高峰の腕前を持つシェフがフランスとやらにいるんだろ?

「良いけどたこ焼き売れなくなっちゃうなぁ。ふふっ。貴方達に美食の神髄を極めさせてあげるよ」

「決まりだ。早速身内に準備させときますんで話を聞かせてください。どうせ準備は俺には出来ん」

「良いよ。エミリー財閥は外国企業の株も持ってるんだよね。株を持ってる人が経営権得られるの」

「じゃあ株とやらさえ手に入れれば、俺達でも大企業を経営出来るんですか?やる気出てきたなぁ」

こいつら株がどんなに高いか知らないんだろうが、多分あんたらの稼ぎじゃ株は買えないと思うな。

「いつの日にか文明を再建出来たら、再び外国企業を買収して日本の栄光を取り戻す。日本を見捨てて逃げ出した非国民は絶対に許す気ないけど、帰ってくるなら一応迎え入れるつもりだよ・・・?」

「なあ。お前の夢がかなう日が来たら俺を日本の大臣にしてくれないか?ホサイン内閣の誕生だな」

「ああ。エミリーさん。そう言う事なら廃墟村の村人を再募集しないとな。拳闘仲間に声をかける」

まあ取り敢えずはB村を救ってB村の有り金を巻き上げて革命の軍資金にしてしまおうと思うのだ。

「私は日本の王になりたい訳ではないんだけどね。大体フランス系日本人が日本の王になれるの?」

なれない事はないだろうが、反発が多そうなのは予想出来るので日本の王は天帝ただお一人で十分。

「アルテミスさんは残ってたこ焼き屋を経営してくれ。B村から巻き上げる金で足りるか分からん」

1円残らずかっさらうつもりだが、それでも軍資金は多ければ多いほどいいに決まってるからなぁ。

エミリーの夢を叶える為には人材とお金と武器が必要だろうと思われるので調達しないといけない。

「留守部隊の鉄器兵は禿げ頭が指揮してくれ。留守を狙って、ロベルド市が介入するに決まってる」

ロベルド市を狙ってるアネレイ将軍とエレネイ市国連合も留守がばれたら総攻撃をかけるだろうし。

「で俺はどうしようかな?」とミダスは思ったが、ここは主人公らしくB村救済に行くべきだろう。

「何言ってるんですか?ミダスさんも一緒です。私達将来を誓った仲なんですよ?もし本当に結婚するような事にでもなったら、エミリー財閥の総帥の義理の弟になるんです。武勲を立てないと・・」

B村を救った英雄としての名声は、結婚を認めさせる為の口実になるだろうと思われるのだが・・。

「でも俺偽勇者なんだぜ?拳闘だから正式に勇者名乗れないんだよ。勇者みたいな事して良いのか」

「何言ってるんですか?偽勇者らしいじゃないですか。助けると称して貧しい村人から有り金奪い取る偽勇者一味。人がこれ聞いたら評価は二分しますよ?英雄と言う人とコソ泥と言う人とね・・・」

普段はどう思われても平気みたいにふるまってるのに何でこんな時だけ世間体を気にするかなぁ・?

「それに幾ら家が金持ちでも財力も弁えずに救済活動などしたら破産しますよ?お金は貰わないと」

ホサイン1世は取り合えず臨時のみかじめ料を徴収して軍資金を作り食料を買い集めてきたのだが。

「ロザリーさん。偽物はどうしたって偽物なんだ。ミダスに本物の勇者様を期待するなら諦めろよ」

ホサイン1世はロザリーにお説教すると馬車と馬を用意して肉と小麦の袋を満載したが困った事に。

「ホサイン1世。B村の使いの方が高熱を出して倒れました。生死の境をさまよっています・・・」

だとすると道案内なしでB村までいかないといけないのだが、犠牲者なしに辿り着けるかなぁ・・?

「やるしかないだろう。偽勇者だってカタギの衆が困ってる時には助けるのが真の渡世人だぞ・・」

何か渡世人ってヤXザっぽい響きを気に入ってるサクラギルドの人達だったが綾はどうするんだろ?

「勿論行くよ。使いの方は弟子に任せておく。B村の惨状の方が酷そうだし使いの人も望んでいる」

薬を運んでる余裕はなさそうだけど、馬車1台分でいいから薬を積み込ませてほしいとお願いした。

「B村から巻き上げる礼金は半分ずつだからね?ホサインさんはドケチだからB村から巻き上げる」

「ホサインさんを悪く言わないで。志は違っても皆国民を(くにたみ)を救いたいと思ってるのよ」

まあ急遽薬を詰め込むと、後続の補給部隊20名(C級冒険者)を置いて出発する事にしたのだが。

「心配するな。道さえ通り易くしてくれれば補給物資など幾らでも用意する。B村を救ってこいよ」

「良いの?お金は返済出来ないよ?余分なお金は市民の生活水準向上に使っちゃうから。それでも」

「良いさ。お前が民を救い、俺が大臣になったら俺の国民になるんだからな。国民は助けるだろ?」

それにお前のたこ焼き屋の繁盛ぶりなら軍資金の数十億位すぐにたまるんじゃないだろうかと思う。

「じゃあ行ってくるね。留守中に外敵が攻めてきたら禿げ頭の指示に従って撃退するようにね・・」

「俺だってギルドの縄張り抗争で戦闘経験を積んだ喧嘩のプロなんだがな。まあ良いだろう・・・」

ホサイン1世は取り合えず縄張り内に詰め所とバリケードを築き始めていたが外敵除けである・・。

「美味くいけば捕虜の身代金と補給物資の強奪で10億円は儲かるから。でも早めに終わらせてよ」

戦争は短期で終わらせれば経済効果も期待できるが、長期になると絶対に儲からないのである・・。

人材も失われるから人出不足になるし、経済も立ち行かなくなって飢餓も訪れるけど短期なら・・。

「任せろ。2度反抗する気が起きなくなる位、本物の勇者に偽勇者一味の恐ろしさを思い知らせる」

「人は殺さないでよ?人殺しちゃったら強制捜査の口実になってギルド潰されちゃうから困るんだ」

将来的にはロベルド市もエレネイ市国連合も敵に回して全面戦争になるかもだが今は困るのだ・・。

勝てる訳ないし、急速に勢力を拡大している人口400万人のエレネイ市国連合には勝てないのだ。

短期決戦で士気を崩壊させなければサクラギルドに勝ち目は絶対にないだろうと思うし戦いたくは。

「大丈夫よ。諸葛亮も考えないような奇策を禿げ頭に叩き込んでおいたから。必ず勝てるから・・」

それを信じて戦うしかないが、エレネイ市国連合は北方の弱小都市を抑えて勢力を拡大してるのだ。

「まあエレネイ市国連合に情報が洩れる前に帰ってくるつもりではいるんだけどどうなるかは・・」

ホサイン1世は覚悟を固めて傭兵や用心棒をかき集めて外敵に備える決意を固めたのだ。(無理だ)

ミダス死の行軍の予定です。

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