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偽勇者の大冒険  作者: ルーシェン
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身を削る改革

昔研究者が発明の対価を寄越せと裁判した事があったんです。

要求だけなら200億円請求する権利は認められたが裁判結果は7億位だった。

まあ数十年冷遇に耐えながら研究してやっと会社に認めてもらえると思ったら2万円の報奨金。

怒るのも無理はないと思いますが。

さくらはあかすりで身を削る改革を行っていたが、入浴中の話であるので割愛するがこれ痛いのだ。

こんなウケないギャグはさておき、さくら財閥は商品の開発費を半分に削減して努力を促す・・・。

3月12日昼、この半分の予算で新型エネルギー塔を作り出し100軒の家屋を太陽光で温めたが。

「このエネルギー塔を量産すれば電力が無限に生産出来ます。これ開発するのに2年かかりました」

途中で予算を削られたからどうしようかと悩んだが完成品なら量産化の為の予算を認めてくれる筈。

「1基500万円と安価です。電力は売れますから量産化しても月に10万円は貯め込めるでしょ」

トーロンは開発したエネルギー塔とご飯1杯でお腹が一杯になるもち米トーロンライスを見せるし。

「トーロンライスならご飯一杯でお腹が一杯になりますから食料の節約になります。新金属とかも」

新金属金+1は、試しにティミッドの鎧にしてみたところ炎以外の攻撃では破壊不可能であるのだ。

「この金+1で刃物や銃弾を作る事は不可能です。鎧を作れるだけで。防弾チョッキにもなります」

「兎に角エネルギー塔とトーロンライスの販売の為の軍資金を認めてくれると有り難いです・・・」

て言うので大量生産の為の予算を認めると、早速トーロン公は借金してエネルギー塔の大量生産に。

3月15日朝、不眠不休で大量生産した結果エネルギー塔は日本の主要都市の殆どに設置されたし。

「でエネルギー塔を買って下さるお客様募集。100軒から電気代徴収出来るし余りは売れますよ」

「発電所が大損するのだが、もう大型発電所の時代じゃないんだよな。諦めて買い取った電力企業に売って生計を立てよう」と思うのだが企業だって民間から直接電気を買う事を考えるので安売りだ。

民間から電力を買って企業に売りつける発電所では勝ち目が薄いので敗退していくのだがな・・・。

「ざまあみろ。高い電気料金で散々庶民を虐めやがって。これからは俺らの時代だ。電気は過剰に」

まあそれでも電気代は月1万円もかかる予定だが、設備投資が500万円なので買える人は少ない。

「いらっしゃい。うちのパン屋で試験的に販売してるトーロンライスです。1杯で満腹の筈ですが」

パン屋で試験的に売り出してみたところ好評だったが実験段階なので値段は高めであるのだ・・・。

3月18日朝トーロンライスの自足性について調べてたがあの1杯で2日は食べなくて平気らしい。

「うちのパンが売れなくなりますよ。トーロンライスはパン屋でなく貧民救済に貯えとくべきでは」

「いや大丈夫。普通に食べても問題ないというお客様も多かったから」とトーロンは言うが不安だ。

あかりはこのトーロンライスに対抗する為兵糧丸を売り出し3日は持つと、触れ込みで売りに出す。

どちらが勝ってもミダス大商店会のパンが売れなくなる事は間違いないのだろうがどうしようかな?

そのうちピカイアも日本に殴り込みをかけてきて、安い東南アジアの米を売りに来たので追い払う。

「米を売るなとは言わんがうちの商店がないところで売らないと排除するか売れなくするかだよ?」

「酷いなぁ。商売は自由競争ですぜ。さくら財閥の目の前で何が問題あるんですか?売りますよ?」

「どう考えても商売邪魔しに来たんじゃないか。まあピカイアに負けるほどアルピスは甘くないぜ」

アランは言うが、面倒臭いからお金やって別の場所で商売してもらおうとさくらの金から1兆出す。

「ふざけるなぁ。ピカイアは物乞いがしたくて日本まで来たんじゃないぞ」じゃあ押し売りなのか?

今時の美食になれ日本人はタイ米を嫌って飢饉の時に送られてきた輸入米でも食べなかったらしい。

俺は結構美味しいと思ったが日本人の食の好みには合わなかったらしく抱き合わせで売られていた。

日本に食料を贈ったせいでタイ国内では米の値段が上がったのにそれでも食べようとしなかったし。

因みに東日本大震災で電力不足に陥った時には火力発電所を贈ってきて日本人を感激させたのだが。

電力供給量にすれば微々たるもので大勢には影響はなのだが友情を忘れぬその志が素晴らしいのだ。

「まあだから日本国内でアジア産の米は売れないと思う。諦めて帰った方が良いと思うよ・・・?」

泣く泣くピカイアは日本から撤退していったが、エネルギー塔をプレゼントされたので量産化して。

「良いのか?トーロン公が開発した商品なんだろ?儲けなくて良いのか?」と聞くアランであるが。

「あんなのに頼らなければ経営出来ない程うちは貧乏じゃないよ。目的は環境保護なんだからね?」

私と妹が贅沢したい為にお金儲けをするなら今の予算でも500年位は遊んで暮らせるはずだ・・。

我らの目的はこの地球と宇宙を守る事で、その目的の為ならエネルギー塔位喜んで寄付するのだぞ。

「俺の研究成果を安売りしないでくれ。まあ会社の物だからどう使おうと会社の勝手だが、安売りされて俺の技術開発部長としての評価が下がるのは困る。定年退職した後俺の自伝にこんなの書けん」

「うち定年退職とか特に決まってないけど?有能で能力さえ維持できる人なら70歳位までなら?」

「そんな事どうでも良いんだ?2年もかけて開発した商品安売りされると士気が低下するんだよ?」

ただでさえ予算削減で長期的な研究が困難になりつつある状況だが、これで更に士気が低下するな。

「分かったから。でもうちで雇ってるジーラは確か86歳だよ?定年退職されると困るなぁ・・・」

「ふざけてるのか?俺が研究に没頭してるのは世界と国民と会社の利益の為だ。安売りされるのは」

「十分世界と国民と会社の為になってるじゃん。エネルギー塔が世界に広まれば火力発電と原子力発電は消滅するよ。高値で売ったら普及までに何年もかかるじゃん。そこまで暇人じゃないよ。私は」

研究の為に20年もかけてその後30年で元を取るなんてことやったたら世界を救う前に婆さんだ。

生きてるうちに世界を救い宇宙に人類の楽園を作る事はそれでも若返れば出来るが現役女子中学生社長が世界を救ったというのが萌えるのである。金が欲しければ他の事業で頑張って働けばいいのだ。

「研究者がお金のこと心配しなくて良いの。削減はするけどどうしても必要ならお金は出すし私が研究結果を安売りしても貴方の研究者の評価は下がらない。予算不足で研究がなびくのも困るし・・」

あっそうか。研究者には売り上げの1部を研究の対価に渡さないといけないから安売りは困るのか。

「ゴメン。幾ら欲しいの?多分エネルギー塔なら1兆円位は儲けられると思うけど。どうなのかな」

「やっと分かったのか。安売りされると俺の研究は安く見られるし要求できる対価も少なくなるし」

「分かったって。貴方が一生遊んで暮らせる位の金額なら出すよ。会社辞められると困るんだけど」

提示した金額は2千億円だが、利子だけで豪邸に住める金額だし税金分は会社の負担らしいのだし。

「太っ腹なお嬢さんだな。2千億円の小切手をゴミでも投げ与えるように俺にくれるんだからなぁ」

「この研究結果なら2千億でも割安だよ。お金が欲しいなら最初からそう言えばいいのになぁ・・」

「研究にはお金が必要なのに思いきし削減されたから士気が落ちてるんですよ。それで安売りですよ?研究者としてはやる気なくなるんですよ。それに我々が今まで開発したゴーレム兵器や浮遊島とか生活物資とかの対価も今更要求する気はないですが一度も支払われた事ないですから」と愚痴るし。

「いやマジで気付かなかった。私お金持ってるんだから法外でなければ支払う用意はあるよ・・・」

「会社の金で研究してるんだから正当な報酬を我慢しろと言う会社が多いんですよ。くれるとは?」

ああ愚痴ってたけど私が要求を呑むとは思っていなかったんだなと反省する事にするが大変だなぁ。

「それと今開発中の宇宙船は木星に浮遊大陸ルゼリアの2号基を造る話がありましたが予算が・・」

緊急性のない研究は低予算でのんびりやる事にするが緊急性の高い研究には投資してくれないとな。

「木星に宇宙船を送り込む計画になったんですがその宇宙船が数が足らなくて。予算がないからな」

俺は研究者だから安い金額では研究出来んし安く上げたいなら一般ロケット会社に依頼して欲しい。

「この宇宙船安売りしたらストライキ起こしますからね?かなり士気が低下してるんですよ。今日にでもボーナス与えて宴を行わないとライバル会社と内通するかもしれませんよ?いや既にしてるか」

などと言うので3月19日朝、仕事休ませて宴を行う事にしてボーナスを出す宣言をすると沸いた。

「昨日さくらさんに直談判して話を付けた。研究の対価はこれからは支払われる」研究者は大歓声。

「それで昨日唐突に俺たち一人当たり10億円のボーナスが出たんですね?話せばわかる人だった」

あの人金持の娘だから人は基本給で何でも言う事聞くと思ってるからマジで知らなかったんだろう。

「えっと宴を開くから楽しんでいって。私はいない方が盛り上がるかな。お酌とかしても良いけど」

「さくらさんのお酌で酒が飲めるのか?いや止めておく俺達3万の技術班だぜ。手酌で飲むよ・・」

では踊りでも躍らせましょう。国一番の踊り子に100億円で呼びつけてみました」部下が呆れる。

それでも本人いわく暇な踊り子を探したとの事で、営業には問題はないらしかったが流石はさくら。

俺達を懐柔すると決めたら多少の散財は気にせずに優秀な踊り子を招集して来たらしいのであるが。

「出来ればアイドルグループにしたかったんだけどスク水で来てくれと要求したら500億でも断られちゃって。そんなにスク水が嫌なのかなぁ」などと言うので会社の金で好き勝手やると解任されると部下達がお説教を始めて今までの愚痴のオンパレードになり部下はさくらの悪口で盛り上がるが。

「やっぱ帰った方が良かったかなぁ。ここまで憎まれてるとは思わなかった」とさくらは嘆くのだ。


宇宙船の対価の予定です。

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