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偽勇者の大冒険  作者: ルーシェン
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白川財団対さくら財閥におまけにアルピス

昆虫ショップの利権が世界を3分する戦いになる。

孤児がその人権を守る為に・・・。

2月26日の朝、さくら財閥対白川財団の全面戦争がアルピスの抑えた昆虫ショップの利権を巡って勃発したが当の本人はドライに経済支援を多くくれた財団に力を貸そうと日和見を決め込んだのだ。

これを公表したら各国の商人から支援が届き、30億円を貯め込む金持ちの昆虫ショップになるし。

エート株式と白川財団は拠点としている九州のさくら財閥支部と関連企業を叩く為買収を仕掛ける。

「アラン。良いのか?白川財団とさくら財閥が仲直りしたらアルピスは瞬殺される。独立は無理だ」

ルーティアはそう思うのだがアランとしては自分の存在をアピールして有利に就職したいのである。

騒ぎを起こして名前を売れば再就職に有利と考える辺りは、忠臣蔵の赤穂浪士の心境だと思ってた。

「じゃあ後は任せたよ。俺一応チャンピオンベルト持ってるんだよね。男性用だから全然サイズが合わないけど。因みに今回は防衛戦だ。30分は戦ってくれと言う事なので負けるかも知れないなぁ」

男女対決で消耗戦に持ち込まれたら女子に勝ち目がある訳がないから防衛は失敗すると思うのだが。

「まあお前らは独り立ちしてしまったし、当面はプロレスする意味もないが金は蓄えておかないと」

ファイトマネーは2億だから、防衛し続ければ100億位は貯まると思うが、プロレスに体重制限はない筈だから、細身で小柄な俺だと反則でもしなけりゃ男には勝てんよ。俺戸籍男だから女子とは」

戦えないので男と戦ってるが善玉レスラーだったらチャンピオンベルトは手に入らなかったと思う。

そして防衛戦は過酷な殴り合いで始まり30分殴り合ったが不屈の闘志でルーティアは起き上がる。

「何故だぁ?あれだけ殴ったのに何故立ち上がれる?幾ら手加減してるとはいえ起きられる筈は?」

「志は人を強くする者だ。俺の稼ぎを待っている部下と200人のみなしごがいる限り負けられん」

「俺にだって家族はいる。俺が負けたらきっと酷く悲しむだろう」と言うが気合で負けているのだ。

「今の気分なら反則なしで負けても良いが。だが俺は絶対に負けられないんだよ」怒涛の突撃を開始してジャンプしてかかと落としで対戦相手を一撃でマットに沈めると大歓声が上がったのだ・・・。

「信じられねぇ。女の子が反則なしで一撃で世界2位の選手を倒してしまった・・・」称賛の声が。

「あれだけ強ければ善玉でもチャンピオンになれるんじゃないか?やれば出来るんじゃないか・・」

「ルーティアちゃんって虚弱体質だったんだろ?それでもあれだけ強くなれるのか?」と言う声も。

「殺し合いをやるつもりなら最初の一撃で倒されていたよ。女子を殺す訳に行かないから手加減な」

こっちは手加減などする気はないから気迫で相手を圧倒して勝ってしまえるだけだと思うのだがな。

「じゃお金貰って行くよ。アルピスをよろしく。一応アランの会社の宣伝も兼ねているから・・・」

あざだらけの体を治療する為に担架に乗せられて試合会場を後にしたが声援が絶えなかったようだ。

因みにこの戦いの結果極悪非道の悪役チャンピオンルーティアの評価は正統派に転向する事になる。

元々養護施設の運営費の為に悪役レスラーになった事は知ってるので評判はあまり悪くなかったし。

「で何とか勝ったけど治療の為に暫くは養護施設の経営に専念する事にする。正直そろそろ引退しないと致命的なダメージを受けるかもだからジムを開いて弟子を集めないといけないなぁと思うんだ」

それは女子プロですか?それとも男共を集めて鍛え上げられるつもりですかと時雨は思うのだがな。

「16歳組はどうした?クワガタ狩りに行っているのか?貯金が15億に膨れ上がる」ま興味ない。

お金などプロレスやってる限りはどうとでもなると思っていたが、そろそろ引退時だと思うのだし。

「クワガタ狩りですね。白川財団とエート株式とさくら財閥の抗争は続いています。九州で・・・」

それなら当分アルピスには被害が出ないから、大3勢力として実力を蓄えようと思うのであるがな。

「ロゼッタ。人集めの方はどうなってる?こうなったら全世界の孤児の面倒を見てやるぞ・・・?」

「アルピスに連携したい養護施設が100ヵ所。2万人の孤児が傘下に入る事になりますけど・・」

「うん。提携しよう。さくら財閥に再就職する為には反さくら財閥を結集する事が必要だからなぁ」

そうして密かにさくら財閥に対抗できる勢力を結集しているがクワガタはさくら財閥に売るのだし。

「お願いです。俺を弟子にしてください。プロレスの。俺絶対にチャンピオンになりたいんですよ」

相続して受け継いだという3億円を持参金に入門を志願する若者が登場したのだが偶然なのかなぁ?

「私は引退するつもりはないよ。悪役レスラーとしてならもう少しだけなら頑張れるから努力する」

「現役のルーティアさんを倒して男の面子を取り戻して見せます。このまま引退させて貯まるか?」

いや、気持ちは嬉しいけどこのまま試合の旅にあざだらけになっていては近い将来廃人になるだろ?

40歳の若さで寝たきりは嫌だぞと思うルーティアだが弟子入りは大歓迎だし後継者も育てないと。

「良いよ。でも貯金はみなしごの為に使うから、プロレスジムは貴方のお金で建設してね・・・?」

「分かりました。人類最強の悪役レスラーのルーティアさんがジムを開けば弟子が集まるでしょう」

「でもあんなに強いのに何で悪役レスラーに拘るんですか?タXガーマスクは善玉レスラーですよ」

「あんたなあ。虚弱体質でニンニク仮面の時代は弱いレスラーだった俺が善玉で勝てると思うか?」

「無理ですね。まあ負けたら養護施設が経営出来なくなるから負ける訳には行かないですからねぇ」

「4千万の賞金に目がくらんで女の子になってからも必死に反則に励んで何とか勝ってきたんだよ」

ルーティアはあの一撃で倒された不甲斐ない対戦相手を鼻で笑うと話を続けるのだが弟子は聞くし。

「でもさ。今回は勝ったけど正統派で戦ったら三日位で廃人になると思うぞ。今だって無理してる」

「俺が廃人になったら俺のネームバリューに期待して起業したみなしご達はどうなるんだ・・・?」

「正直訓練が辛い。みなしご達は自立したし、暫くは体を休めて無期限休養に入りたいところだな」

だが俺は勝ち続けないといけないので、防衛戦があれば悪役レスラーとして戦う事になるだろうな。

「お前を鍛え上げて暫くは1番弟子として指導する。どうせ休養を取らねばならないし良い機会だ」

2月27日、仮設ジムに集まって来た300人の精鋭はルーティアの指導の下練習に励むのだがな。

「言っとくけど俺ライセンス持ってないからタダのプロレスクラブだぞ。それでも良いなら・・・」

「ルーティアさんの弟子になれるなら何処のプロレスジムでも入門させてもらえますよ。心配なく」

ルーティアは悪役プロレスラー養成所龍の爪を結成して反則攻撃の限りを尽くす事になるのだ・・。

「お前ら。極悪非道なプレイスタイルで全世界のお茶の間に恐怖の嵐を吹き荒れさせるぞ・・・?」

「ルーティアさん。悪役レスラー好きなのは分かりますが俺達善玉レスラーになりたいんですよね」

「なれば良いだろう?俺は悪役レスラーのプレイしか知らないから善玉やれと言われても無理だよ」

そして孤児の中にもプロレスラーに憧れる若者がいて、訓練に参加しているが悪役が増えそうだな。

まあそんなルーティアの野望も白川財団とさくら財閥の九州での死闘で色あせていたがアルピスだ。

アルピスは株を51%獲得してついに経験を奪い取り、社長を解任して増資に踏み切ったのだ・・。

増資の結果アルピスの株保有率が25%に下がり、買収されやすくなったが昆虫ショップの2号店。

3月1日朝、大急ぎで売れない昆虫を2号店に運び店をオープンさせると株価が上がるのだ・・・。

「だが白川財団が思った通り株の買収に動き出し、株価の30%を確保して筆頭株主になるのだし。

エート株式は昆虫ショップと取引再開を要求して白川財団と対抗してさくら財閥に隙を見せるのだ。

3月1日昼昆虫ショップの45%の株はさくら財閥に買い占められて動きが取れなくなってしまう。

「アラン。俺と組んで株の過半数を確保してさくら財閥を追い出さないか?増資が出来ればさくら財閥の株の比率を下げる事は出来る。まずはさくら財閥の勢力を駆逐する事から始めようぜ。駄目か」

「良いぜ。だがお前は増資した株に手を出すなよ。さくら財閥を追い出したら次はお前の番だから」

「良いねぇ。アルピスを解散させたらうちに来ないか?さくら財閥より厚遇しても良いぞ・・・?」

「考えておくよ。この戦いは俺らにとってみなしごが役不足じゃない職業に就く為の戦いだからな」

そして白川財団と手を結んだアルピスは増資に踏み切りさくら財閥の株比率を15%に下げたのだ。

白川財団が45%アルピスが30%の比率になるように調整されているがさくら財閥は斬り込めぬ。

「さくらさん。もう手が出せません。法的手段に訴えればさくら財閥の株価が下がり損害が酷く?」

「仕方ない。諦めよう。暫くはアルピスと白川財団の戦いが続くだろうが、どっちが勝つかなぁ?」

そしてさくら財閥は昆虫ショップの株15%を法外な安値でアルピスに売り最後の嫌がらせをした。

「良いかぁ。財力的にこちらは500兆円の資産を持っているんだぞ。30億しか軍資金のないアルピスが勝てる筈は無い。兎に角昆虫ショップさえ倒せば反さくら財閥の勢力が一斉に反旗を翻すぞ」

だが昆虫ショップはアルピスの名の下経営権をくれる事を条件に同盟を結ぶ事にしたのだが・・・。

「これで反さくら財閥の勢力が活気付く。暫くは手を出せないだろうから様子を見て力を蓄えよう」

そして反さくら財閥の企業が解放の犬のアリスちゃんと共にアジアで勢力を結集してピカイアを結成したが、さくら財閥は莫大な資本を投下して買収防止に努めなくてはならなくなってしまったのだ。

孤児たちの戦いの予定です。

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