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偽勇者の大冒険  作者: ルーシェン
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新たなる食い扶持

このネタタケルさんが活躍する某漫画が元ネタになっています。

タケルさんと言っちゃうとネタ知ってる人には直ぐにばれますが。

でも俺がご都合主義書くと「そんな都合よくいくか」とかとか言われちゃう。

そういうものだと考えて読んでくれると嬉しいですが。

3月の1日、ミダスは手下3千人と共にグルーテン共和国の首都グルーテンシティに向かっていた。

こうなったのは旅の途中で食料が尽きたので流民狩りを行っていたら何故か懐かれてしまったのだ。

と言うかミダスに食料を奪われてしまっては、もう奴隷になるかミダスの手下になるかしかないし。

「これで食料購入を断られたらホサイン1世さんは、何て言うだろうなぁ?食料は手に入らんは食い扶持ふやすでは、本当にサクラギルドは飢えと貧困で餓死してしまうと思うがお前らどう思うか?」

「俺達に聞くな。よりによって何で食料が乏しい冬に食料危機が起こるんだ?てかもう春だがなぁ」

まあ仕方がないので流移民の志願者で構成した食料調達班に根菜や獣を集めさせていたが足りない。

グルーテンシティは30キロ先だが空腹と疫病で一歩も動けない状況に追いやられていたのである。

「俺達が食料目当てに流民を襲えば襲うほど、部下が増えてしまう。流民がいなくなったら俺達は」

確実に殺されるだろうなと部下は思ったが口には出さないので、ミダスには分からなかったが・・。

「グルーテンシティには使者は送ったんだろうな?俺らの窮状を訴えて助けてくれるように言えよ」

「説得に成功すれば当座の食料がそろそろ来る筈ですが、あっ魚釣りに派遣した部隊が戻ってきた」

200人ほど派遣したが1人200匹程魚を入れた袋を担いでるところを見ると大量だったらしい。

「リクガメの大群に遭遇しました。背に腹は代えられないので全部仕留めておきました。褒めてね」

30年前の大地震で文明が崩壊した時に動物園から逃げ出した動物が繁殖して定着しているのだが。

「良くやったな。調理班。リクガメを解体して野営地に積み上げておけ。大量に薪も用意しろ・・」

取り合えず功績を立てた食料調達班の代表は幹部Aと幹部Bとして側近にする事にして通知するが。

「食料の配給も多めにしてやれ。それと手に入れた食料は節約するんだぞ。病人には多めに配給だ」

取り合えず病気の知識のない俺達ではどうにもならない。博学なエミリーさんかロザリーがいれば。

「事情を説明してサクラギルドから医者を呼んできてくれ。これ以上足止めされると死人が出るぞ」

「分かった。だが1億円資金があるならグルーテンシティから医者呼んでもいいんだよな・・・?」

因みに日本国ならどこでも円で商取引が出来るので問題ないが、1部使えない街もあるらしいのだ。

「なんでも良いから医者呼んできてくれ。ド素人の俺達には見てるだけしか出来る事がないんだよ」

こうなる前に無理をしてでもグルーテンシティに駆け込むべきだったが、もう動くに動けないのだ。

病気の原因が不明であるからには、出来るだけ栄養を付けて病死する前に医者を呼ぶしかないのだ。

「分かった。馬は借りるぞ。取り合えず栄養の出そうな食料をありったけ買ってくるから金よこせ」

こうして予備の金が食料と医者の確保に注ぎ込まれたが、昼間部下はグルーテンシティに辿り着く。


「ここがグルーテンシティか。おい通行人。大至急医者の住所を教えてくれ。緊急事態なんだ・・」

「それが人にものを頼む態度かよ?」と通行人Aはやや非友好的な態度でこの部下Aを見ていたが。

「取り繕ってる余裕はないんだ。医者がいないと3千人の流民が全滅するかもしれないんだよ・・」

通行人Aも流民の窮状に心動かされるほど善人ではなかったが、部下Aを敵に回す気にもなれない。

「分かったよ。中央広場の噴水の横で露店を開いてる医者がいる。欲深だが腕は確かな医者だ・・」

「済まない。ロベルド市に来て報酬を要求すれば、ギルマスが謝礼を支払ってくれると思う・・・」

そう言って通行人Aと別れると医者のいると言う噴水の露店に急行したのだが、医者は女医だった。

見た目11歳位の医者でエミリーさんと同い年かロザリーさんと同い年くらいだろうかと思うがな。

まあ腕は確からしいし、一応見てもらうことにしようと思って、事情を説明するのだが医者は激怒。

「何でそんな状況になる前に医者を呼ばないのよ?大体30キロ位壊血病なら歩いて問題ないけど」

「いえそれすらもわからない程ド素人でして。取り合えず野営地に来て往診していただけませんか」

「良いけど私は高いよ?11歳の女の子が医者をやるには何かと物入りなのよ。身の危険もあるし」

取り合えず分割払いで1億を提示したら満足そうに医者の小早川綾は満足そうにOKの意思を示す。

「金持の暴X団に見込まれたみたいね。指定暴X団とは取引しないけどあんたらは大丈夫なのね?」

「サクラギルドは暴X団じゃないぞ。一応まっとうな冒険者ギルドだ。縄張りの人口は1万人だぞ」

「ごめんごめん。早速野営地に行くけど病気治すには野菜が必要なのよ。荷物持ちを頼むわね・・」

三千人の壊血病を治すとなると、馬車を手配しないといけないけど自腹で手配しないといけないな。

まあ本来暴X団だろうがテロリストだろうが治療を求められれば受け入れるのが医者の本道の筈だ。

でも暴X団の組員治療する医者って、医者仲間からのけ者にされることが多いんだよなぁと思うが。


「て訳で往診に来たんだけど、取り合えずこのレモン汁を飲んでくれない?酸っぱいけど我慢して」

綾は取り合えず野菜スープをミダスの手下の料理班に作らせていたが、これを無理やり飲ませると。

「美味しい。何か力がみなぎってくるような気がしてきました」などと言うが気のせいだろうなぁ。

壊血病はレモン汁や野菜スープを一回食べさせただけで治るような病ではない筈だしと思う綾だし。

「全く。ミダスさん。部下を増やすんだったらどうやって食べさせるか考えてから増やした方がね」

「面目ない。往診の代金は働いて必ず支払うので少し待ってほしい」などと言いだすミダスである。

おいおい、サクラギルドが支払ってくれるんじゃないのかと綾は思ったがもう手遅れだと思ってる。

腐れ暴X団にあっさり騙されたと思ったが、金のない患者からお金を貰ったら医者として問題だろ。

医療に貧富の差があってはいけないし、綾だって持ってる人からしかお金は巻き上げた事は無いし。

「私を見損なうな。お金支払えない者にお金を要求したりしない。それに私は副業を持っているよ」

この副業は、グルーテンシティの宿屋小早川財閥の経営者の顔であるが市民は全く知らないのだが。

グルーテンシティの民衆は綾を欲深だが腕は確かな医者として認識しており評判も良いのだ・・・。

大体この文明社会が崩壊してる時代に医療が安く提供されると考える方が変であり欲深も仕方ない。

「欲深な医者で通ってるのではないのか?ぶっちゃけホワイトジャックみたいな医者なんだろう?」

元ネタがバレバレだが守銭奴だが腕は確かなモグリの医者が出てくる話が旧日本の漫画にあったし。

「私が欲深なのは医療にお金がかかるからよ。漢方薬だって箱1個、12000円もするんだよ?」

この世界衣料品の3割負担の制度はないし、薬も買うと1万円は超えるのが普通なのである・・・。

「じゃあタダで見てくれるのか?俺達ホサインさんの手下だし食料調達以外にお金は使えないしな」

「仕方ないでしょ。腐れ暴X団に騙されたと諦めるよ。病人を見捨てるなんて医者には出来ないし」

全く小早川財閥の収入から穴埋めするとして、5年は大赤字だけど金融資産を運用すれば大丈夫か。

「まあ1つだけお願い聞いてくれたら、正当な取引としてサクラギルドの医療を引き受けるけどね」

「そのお願いって何だ?俺はホサインさんの手下だから経営には口は出せないぞ。意見は言うけど」

まあこのミダスさんは、エミリーさんとロザリーの政治的な価値に気づいていないんだろうな・・。

「エミリーさんに会えるように紹介状書いてくれない?サクラギルドがエミリー財閥の娘を保護してるのは有名な話だよ?私もお近付きになりたい。ミダスさんがロザリーのお気に入りなのもね・・」

エミリー財閥の運営資金は日本で数百億と言われるらしいが一応エレネイ市国連合には支店もある。

エミリーさんのお気に入りになれれば小早川財閥の宿屋が大繁盛するのだよと思っているのである。

因みにサクラギルドの縄張りの人口は噂を聞き付けた難民の流入により1万5千人に膨れ上がった。

「良いけど俺も条件があるんだが、ジョーと交渉出来るように紹介してくれないか?食料が欲しい」

「良いよ。グルーテンシティの税収の9割を納める小早川綾に逆らえる程ジョーは図太くないよう」

そしてその日のうちに交渉はまとまり食料が手に入り、交易商人がサクラギルドに行く事になった。

「感謝しなさい。紹介状書いてよね。別にあんたが直接エミリーさんに話付けるんでも良いけどね」

そして3月10日朝、莫大な食料と肉と魚を満載された馬車が5000台ロベルト市に入場したが。

「貴様らぁ。食料危機なのに食い扶持増やして俺にどうしろっていうんだ?みかじめ料取れんぞ?」

ホサイン1世は1万8千人に増えた縄張りの人口に頭を悩ませていたが、職を手配しないとな・・。

「アレイン。こうなったら廃墟村の玉蜀黍畑に人員を割くぞ。軍人に出来そうな奴は鉄器兵にする」

これで鉄器兵は500名に増強され、廃墟村の人口は募兵兵と入れ替えられ、3千名になったのだ。

難民には職を提供して、何とかみかじめ料を調達できる体制を整えようとするが無理であるのだし。

今月のみかじめ料はやっと9千万円になったが取れるところから通常の3倍を徴収して苦情が出た。

闇市で食料を調達するのに使うが、例の衣服は売れに売れて5億儲かったのは蛇足であるのだ・・。

ホサイン1世の革命の軍資金は、11億円になっていたが、部下と縄張りの住人には不景気面だし。

「おい。難民。肥溜めの肥え担ぎでいいなら日当3万円支払ってやるぞ。なり手が少ないんでなぁ」

「皿洗いに雇ってやる。時給800円だ。みかじめ料支払って食うだけなら何とかなるだろうよ?」

などと言う優しい富裕層もいた事から、食糧事情と雇用情勢は少しずつ良くなっていったのである。

雇用と白鯨狩りの予定です。

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