第95話 フェアリー第40階層 天空の部屋 その3
「うりちゃん、お願い。」うりちゃんが魔法陣に向かう。魔法陣から立ち上がる煙の中を疾走すると、かき消える。そのまま、黒い物体に向かう。立ち上がった姿は、小柄な大人に蝙蝠の羽と鞭の様な尻尾、真っ黒な姿。かき消えた煙が気になるのかしきりに小首を傾げている。
「あいつ、悪魔か?」お姉ちゃん。
「うりちゃん。」心配してる勇気。
「痛い痛い。」俺だけ痛い目に合っている。
うりちゃんがぶつかる前、フワッと飛び上がる。上を見上げるが、どうしようもない。
「戻って、うりちゃん。」
地面に戻ると先ほどの祈るような動作を始める。俺に付いていた2匹のインプが戻っていく、護衛だろうか。
うりちゃんと俺、勇気に近づくと、勇気を威嚇しているインプを攻撃する。勇気は、短剣で俺を襲おうとしてたインプの羽を斬る。地面に落ちたインプは、うりちゃんの牙に突かれ地面をのたうちまわる。襲ってくる数が減り余裕が出た俺の苦肉の策で、3匹を仕留めた。しかし、手間取ってしまった。
こちらの2匹を無視して、魔法陣の悪魔に向かう。このままにしておくと・・。
遅かったようだ。煙と共に現れる1匹のインプ。瘤だらけの杖を持ち、恐らく飛べないだろう退化した様な蝙蝠の翼を背に、悪魔の元に行く。
悪魔は、後を託すように後方に飛び去る。残ったインプは、悪魔と同じ祈りを奉げる・・。
早い・・悪魔の召喚より速いスピードで煙が上がる。同じ格好をしたインプが現れる。
2匹のインプは、対角に向き合うと、再度 召喚の祈り・・また、2匹のインプが現れる。
このままだと・・かなり危険な状態になる。俺とお姉ちゃんは、近くのインプを、勇気は、弓で素早く仕留める。危険を察知した『サモンインプ』は、奥に纏まり 再度祈りを始める。
今度現れたのは、槍を持ち飛び上がるインプ。1匹だが、呼び出し速さが格段に速くなっている。
再度、祈りを奉げる『サモンインプ』。これ以上増やされては、・・。




