第87話 フェアリー第38階層 火の管理者とフレイムエレメンタルその2
お姉ちゃんは、石を受け取ると穴を目掛けて放り投げる。『ボッ』。石は、粘度のある溶岩に沈む。
「色が変わりました。今は、オレンジです。来るかも。」(溶岩の中に居る時は青だった。石を入れられ怒って出てくる。本体が隠れたままではテストにならない、何とかして引っ張りだす。)
地震が起きる。犬の身震いの様に『ブルッブルッ』と横に震える。
お姉ちゃんは、手を後ろに向けると前後に動かす。今まで上に向かっていた火山弾がお姉ちゃんを襲ってきた、タワーシールドを構え防ぎながら後退する。俺も合図を受けて入口に向けて後退する。
俺が穴を抜けると、お姉ちゃんが後ろ向きに走って来る。何かが追いかけて来る?
お姉ちゃんを炎が襲っている。『ボォーーーーーッ!』火炎放射の様にタワーシールドに当たり散らばる、お姉ちゃんの汗が見える様だ。
入口まで出てきたお姉ちゃんは、熱くなったタワーシールドを投げ 足早に避難する。今度は、正面に居た俺と向き合う。大型の蝋燭の炎・・『ボウボウ』と揺れる怒れる炎は、俺に火炎放射を吹きかける。タワーシールドを構えるが、直ぐに取手が熱くなる。タワーシールドを放り投げ逃げ出す。勇気も身の危険を感じ逃げ出す。
森の傍まで逃げてきた俺達は、勇気に近づく。精霊の位置を知る為だ。
「色は、黄色になって・・穴に帰っていきます。森に近づくと止まったのですが、火災になるからでしょうか?」
「今回の試験場所は、30階層の門から38階層までです。森が火災になったとしても、管理者様の加護により復活します。」試験官が事もない様に話す。
「停まった精霊を見たのですが。炎の勢いが無くなったようでした。色も穴の入口で『オレンジ』から炎を噴き出して追いかけて来ると 徐々に青に戻る様でした。もしかしたら・・私たちと同じにスキル?(魔法?)を長時間使用すると体力?(魔力?)が持たないのでは?」




