第85話 フェアリー第36階層 木の管理者とウインドエレメンタルその3
「何に使うんだろう?」無料だというので、3個もらってきた。
「こう、」広口瓶の蓋(ラバー?)を取る。「して、あいつを入れて蓋をする。とかね。」勇気が何気なくあいつを掬い入れる動作をする。
俺は、見逃さない。試験官の眉が微かに動いたのを。これが正解か?確認してみよう。
「なあ勇気。あいつの色、見ていた?」
「うん、最初 青だった。いまは、オレンジだよ。」『やはり・・・』
という事で、今 鬼ごっこの最中!何とか入れようとするが・・近づくと、三日月で反撃 効果が無い(我慢してただけ)と逃げる。あいつは空中を飛ぶ、俺達は数で囲い込む。もう、体力勝負・・きつい・・。
俺は、風球を追い詰めた。左右に樹が有、上空に飛ばない(制約だろうが、飛ぶ高さはいつも同じ)限り勇気の目の前に行く。
勇気が蓋を取り身構える。DEX効果か、風球の動きに追随する。このままなら、風球は瓶の中に入る・・はずだった。
瓶の手前で、風球は急停止。のみならず、勇気の顔目掛けて三日月を撃つ。勇気は、両手の物を手放し 顔を守ろうとする。危険を感じた本能は、後ろに行こうとするが・・手と足、別々の動きを本能が制御する事は出来ない。足は後退する、後ろに目が有るわけも無く、つまずく。
俺の目には、風球に襲われ倒れる勇気に見えた。のもつかの間・・勇気の足上の風球を、黒いラグビーボールが襲う。ボールの先端が裂け・・風球が吸い込まれる。
「ウリちゃん!」
「合格です。」試験官の声が聞こえる。




