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第80話 フェアリー第34階層 水の管理者とアクアエレメンタルその1
川の中央に、水柱が出来る。
「あれは、水の精霊です。実体を持ちません、注意して下さい。」
水柱から、卓球の球ほどの水球が飛び出す。高速で打ち出される水球、お姉ちゃんは、避けようとしたのか、破壊しようとしたのか、バントの構え・・綺麗に柄に中る。柄は折れ槍先が飛ぶ。
「水が相手では、・・やり過ごして上に上がれば?」
「天空の部屋に入る条件は、『全ての管理者の認証(戦闘勝利)』が必要になります。」
「そう言われても・・。」
水柱から離れた場所で、相談中・・実際 打つ手が無い。
体力回復の為、就寝する。テントから起きだすと、勇気は水柱を見ていた。夢を見たのだという。
「あのね、お姉ちゃん。・・・」夢の内容を離す勇気。嫌にハッキリした夢のようだ。
「しゃーない。他に方法がないのならやってみるか。」
勇気のファイヤーアローが水柱を飛ばす。元に戻る前にお姉ちゃんは、槍先に空気を圧縮し水球の下を突く。川底で圧縮空気が一点で開放されると、川底を穿ち水柱を吹き飛ばす。水面が元に戻るのに暫らく時間がかかる、それは勇気のファイヤーアローの充填に必要な時間だった。幾度か作業を繰り返すが、勇気のマップ色は、赤のままだった。
精霊が水面から直接攻撃しないのは、難易度を下げる為とか。これは、テストでした。




