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第77話 フェアリー第32階層 金の管理者とアイアンゴーレムその1
「危ない。」
お姉ちゃんは、何が来るのか見えていない。ただ、何かが襲って来るのを防ごうとした。体勢を崩し右腕を地面に付ける、左腕をそれに向ける。
左腕にかなりの重量を感じる、『カキィーン。』金属と岩がぶつかった音、腕に衝撃と岩が割れ砕ける感覚。
『なに?』お姉ちゃんが見上げると、腕から割れ落ちる丸い円盤状の盾、その先に『ストーンゴーレム』を小ぶりにしたような金属の人形。手には、両刃の長剣。その長剣が岩の盾を割った?
再度、振り下ろされる剣。その間に、転がり体をかわすお姉ちゃん。勇気の矢が人形に当たるが、金属音がしただけ。
「こっち、お姉ちゃん。」勇気の声。人形は、勇気を向いているようだ。体勢をなおし、勇気に向けて走る。勇気と一緒に門の中に入る。
「ありがとうございました。」試験官の妖精の前に、小さな妖精?が・・消えた。
「今のは?」
「ここの管理者、土の精霊様です。今の戦闘で一時的に呪縛が解けて、現れましたが・・でも、もう連れ去られました。」
「じゃ、さっきの盾は?」
「手助け出来たと喜んでおられました。」
「そうですか、お礼も出来なかった。所であの人形は?」
「次の階層管理者、『金(属)の精霊』様の『アイアンゴーレム』です。鉄のゴーレムで雷の属性を持っています。」




