第76話 フェアリー第30階層 土の管理者とストーンゴーレムその4
「利き腕から。」お姉ちゃんの指示でから再戦が始まる。先ずは、勇気の一撃、それを狙うのには身長が足りないお姉ちゃんは、左腕の下を掻い潜る。腰を振り右手の拳がお姉ちゃんを追う。
ブゥーン。風を切ってお姉ちゃんの頭を過ぎる、一瞬の駆け引き。次いで、左の拳が上から狙う。更に奥に逃げる。今度は、左足を軸に大きな体の向きを変える。お姉ちゃんの目の前に、勇気が開けた窪みが迫る。渾身の力を込めて、スキルを打ち込む。
傷に呑着なストーンゴーレムは、右腕を振り回す。頭の上を通り過ぎる腕は、自重に耐えきれず傷から裂け、地面へと落ちる。本体から切り離れた腕は、再生できない。
「次、左腕。」
「了解。」コツを理解した双子は、傷を負わせ 振り回させる。両腕が地面に落ちたストーンゴーレムは、足で踏みつれる程身長が無い。重い体を、ぶつけようとするが身の軽い双子に翻弄される。
お姉ちゃんが、道脇の石を指さす。なんの変哲もない石だが、足がひっかかれば・・巧妙に互いの体を入れ替えながら、石へと誘導する。・・お姉ちゃんの体当がストーンゴーレムの体勢を乱す。通常かわされる石でも、意図しない力を受けよろけながらでは 避ける事も出来ない。
ズドーン。倒れたストーンゴーレム・・腕が無くては、起きる事も出来ない。
「お姉ちゃん、青になっている。」マップを見ていた勇気は、気付かなかった。
「危ない。」妖精の声。
ここは、門の外。ストーンゴーレムに戦闘能力無くなった事から、本来の管理者が動き出していた。




