第75話 フェアリー第30階層 土の管理者とストーンゴーレムその3
門の外に広がっていたのは、箱庭のような光景。道は、中央の山に沿ってなだらかに登り坂になっていて、天空の部屋につながっている。
山へ入る門、その前でお姉ちゃんと勇気は、『ストーンゴーレム』と向き合っていた。
「こいつ、どうやって動いている?」ストーンゴーレムの接合部に隙間は無い、また、接合している部品も見当たらない。互いが丸くなり合わさっているだけ。
「それは、土の管理者の祝福です。」
「祝福?じゃ、祝福が消えればいいのか。・・勇気、マップに何か映ってない?」
「赤い点がある。」
「色が変わったら教えて。」
「分かった。」
お姉ちゃんの指が変な動きをする、黙って頷く勇気。後方に移動すると、矢を番える。ただ勢いだけに絞った矢は、右膝下をえぐる。すかさず槍先を突き立て・・小さいながら爆発する。
「お姉ちゃん、魔法使えるの?」
「真空の逆をやってみた。先に作った空気の塊を開放しただけ。」
「それで、槍先が入る所を。」
「もう一度、同じ場所に。」
「はい。」流石に、命中優先の為 勢いは弱いが同じ個所をえぐる。お姉ちゃんの槍先が膝下を破壊する。
「やったか?」
ストーンゴーレムは、自重を支えられずに前のめりに倒れる。暫らく動けないのか、倒れたままだった・・手が動き出すと、体を支え立ち上がる。膝の欠けも修復されている。
「『ストーンゴーレム』は、土の精霊が動かしています。土に触れれば回復します。」(それなら、早く言ってよね。)
「お姉ちゃん、色がオレンジになってる。」




