第72話 フェアリー第29階層 殺人蝙蝠その2
伏線終了です。次回から解答編。
『ファイヤーアロー』矢の先にラードの塊を付ける。次にラードに圧縮した火属性をまとわせる。団地?の窓を貫通したラードは、爆発し周囲に火災をもたらす。町を移動しながら等間隔で矢を射かけていく。
お姉ちゃんは、北の橋を通り団地?内部に入る。勇気の起こした火災は、腐敗した内装を巻き込みむ。熱気で泥も解け泥の河を作っている。大概の蝙蝠は燃え去っていたが、稀に生き延びている蝙蝠を始末する。
「これも作業だな。」ボソッと呟く。
10日ほどで作業は終了する。「ありがとうございます。」嬉しさが顔に出ている。四方の橋の修理を始めた様だ。
「では、一緒に30階層にいきます。」
「ちょっとまって。」ウリちゃんが、まだ見つかっていない。
町から町へ幾つか聞いて見るが、見た人はいない。諦めかけた・・一人の子供が近づいてきた。「牛の子探してるの?」
幾日前だったか、子供達で遊んでいた。夕方になり暗くなり始めたので、殺人蝙蝠が来る前に帰えろうとしたら。『牛の子』が大人達と一緒に下界に通じるドアから出てきた。ここに『牛の子』は、居ない。どの子供も初めて見る動物だった。帰る時間だったが、『牛の子』に夢中になった。一緒に遊んでいると・・周りは暗くなっていた。慌てて、家に帰っていった。
その時、大きな羽ばたきが聞こえたが、周りは暗闇。逃げるように家へ帰っていった。だから、「牛の子」が、それからどうなったのか知らなかった。
「ウリちゃん。」




