第70話 フェアリー第22階層 吸血蜂その4
「おかしい。」お姉ちゃんは、外を見ながら一言。後は黙ってみているだけ。勇気には、おかしい物は見えていない。広大な畑が広がっている。北の宿舎は、何棟も立っていたが実際使われていたのは、数棟のようだった。人が足りていないのだろう、雑草で使っていない畑の方が多い。『世界樹』を見上げながら旅は続く。
『南果樹園』でも、お姉ちゃんは同じ事をやる。畑に積み上げた5個の燃えている袋を見ていると・・。
「お姉ちゃん、黒い妖精がいる。」勇気が、空を指さしている。空を烏のような妖精が飛んでいる。どこから来た?外壁を見ると、窓という窓が目張りされている。光が十分に入ってこないので、いつも薄暗い。その窓の1つの目張りが剥がれてヒラヒラしている。あそこから入って来たのか?
どこに行くのか見ていると・・果樹園に降りた。
行ってみる事にする。
「ここらだったような。」探していると・・木に張り付いた大きな卵?を見つけた。中で動いている。見ていると、卵から大きな蜂と小さな拳位の蜂が数匹 羽化した。飛び立つ前に駆除してやる。
納得したようなお姉ちゃん。『南街』に行ってみる事にする。駅から駅牛車に乗り街にはいると、試験官が待っていた。
合格したので、『世界樹』を登り、29階まで行くように言われた。『南街』でアイテムの補充をする。ここも大きな街だ。活気があり中央広場の屋台は、『北街』より大きい位だ。街の店も北よりも数が多く立派で、人もおおい。買い物を済ませると、駅に向かう。
勇気は、ウリちゃんを忘れてはいない。街や店、宿舎、道で人と出会うとウリちゃんの行方を聞いていた。そんなウリちゃんは、『世界樹』を目指している様だった。牛の子で、大体話が通じる。違うのは、色と牙、背中の模様くらいだ。知っている人は、『牛の子が『世界樹』に向かって歩いていた。』大体こんな返事だった。




