第61話 フェアリー第21階層 土の管理者その6
試験官は、「次の試験は、北の階段を上がって来れば分かる」と言い残して消えた。オイオイ、このワームどうするの?北を目指すと、後を付いて来る。階段を上がれば諦めるのだろうが、なんだか可哀そうになって来た。群れを探す?
群れを探すにしても、何処に群れが居るのか分からない。勇気は、直ぐにでも上に上がりたい様子。俺もゴブミが心配だ。ゴブミとのPTが切れていない事からまだ生きている。体力も心配だ、もう干し肉は残っていない。交代で見張りながら野営するしかないだろう。
幾度かの野営で分かった事、ワムちゃん(勇気命名)が居ると、他のワームが来ない。追い払ってくれてる?これで安心して寝る事が出来た。(後日判明、大人のワームは、群れで移動中餌を必要としない。群れを離れた子供だけが有機物を呑み込む事がある。稀に近づくはぐれ子供ワームは、ワムちゃんが追い払ってくれた。)
今度は、勇気がワムちゃんの食事を心配し始める。試験中は、土を採取していたようだが、北に移動を始めてからは、食べている様子が無い。ウーン、やらなければいけない事が多すぎる。
ワームの群れは、砂嵐の中にいる事が分かっている。テストは、近くの嵐でやったが、そこには居なかった。辺りを見渡すと、いくつかの嵐が見える。俺は、決断するしかなかった。
俺とワムちゃんは、群れとゴブミを探す。お姉ちゃんと勇気は、北を目指す。お互いの安全と健闘を願い分かれる事にした。




