第57話 フェアリー第21階層 土の管理者その2
「ウリちゃん、食べられちゃったの?」勇気は、パニック状態で手が付けられない。お姉ちゃんがなだめているが効果無し、お手上げ状態。
「大丈夫だから、ウリちゃん探しに行こう。」俺の声に頷き、テントを片付け出発する。
テント跡の周囲を周回する。あてもない捜索・・疲れてもテントを張る事も出来ず、干し肉がただ減っていくだけ・・勇気のマップには、何も映っていない。
幾日放浪しただろう・・疲れた足(気持ちが衰え足に来た。)が滑り、蟻地獄に落ちて行く。
「えー?」勇気の一言。何が起きたのか分からない様子。
「これを掴んで、下を見ない様に。」ロープを投げる。下を見たら恐慌状態になるだろう。大きな口、勇気が2人 楽に入る。乾燥した丸い口の中に、内側に曲がった牙のような歯が、数えれない程生えている。これに噛まれたら戻る事は出来ない。俺とお姉ちゃん、砂に足を取られながら何とか引っ張り上げる事が出来た。
勇気を助け上げると、口が閉まった。砂漠の中で、ナマズが動いているような、モコモコとした動き。蟻地獄の窪みが消えると、猫の背の様な砂の盛り上がりが出来た。俺達は、構わず砂漠を当てもなく進む、付いてくる来る盛り上がり。俺達が休むと 後方で止まる。俺達を食べる為、野営するのを待っているだろう。もう体力も残っていない、走り抜けるのは無理だ。
さて、またしも困った。3人で相談するが、妙案が出けてこない。いっその事・・話しかけてみる事にした。流石は名作戦者オレ
勇気は、ビビッて傍に行こうとしない。お姉ちゃんも怖いらしく、行こうとしない。俺はリーダーらしく、・・。
砂をポンポンとたたき 声をかけてみる。
「こんにちは!いい天気だね。(我ながらアホっぽいと思う)後を付いて来るようだけど、何か用事があるのかい?」(どう見てもアホだろう)




