第53話 間隙
「「えぇぇーっ!!」」俺達が地面に落ちて暫らくすると、勇気が出てきた。
「えへへ。」
「えへへ、じゃない!その抱いているのは?」
「ウリちゃんだよ。」事も無さげに言う。
俺達が飛ばさる前、中央ボスの傍まで来ていた勇気は、ボスの様子が違う事に気付く。這いつくばる様に後ろに移動すると、ボスの前にある全てが吹き飛ばされていた。息苦しい中、クリスタルを目指す。ボスが後方の異変に気付く前に手を触れる事が出来た。
戻って来た左ボスを合わせて勇気に平伏する、3匹のボス。一緒に連れて行く魔物を指名すると、入口まで案内させる。
「1匹でいいからさ、ボス連れてくればよかったのに!」
「できるの?」
「無理でしょうね。」俺はまた白い目で見られる。
次のダンジョンの相談をしている間、俺は爆弾を踏んでしまった。
「ところでさ、なんでお姉ちゃんは、名前で呼ばれないの?なんて名前?」
スッと立ち上がるお姉ちゃん。真っ青になる勇気。
俺の後頭部が陥没している。顔が地面にめり込んで平坦になっている。それでも満足しないようで、勇気とゴブミが必死で抑え込んでいる。何故こんなことになっている?確かな事は、俺のHPが限りなく0に近いって事だけ。
後日談、勇気はいつもお淑やかで、おっとりとしているそうな。ここに来て性格が変わったようだが。姉は、いつも活発で喧嘩っ早いそうです。こっちは、変わらず。で!どこで両親が間違ったか名前が入れ替わった・・ようです・・性格を読み違った?姉が『勇気』妹は『〇〇』となるはずが・・で、姉は名前を呼ばれるを嫌い、呼んだ相手を半〇〇にしてきたそうな。それが親だろうと先生だろうと・・以後、誰も名前を呼んだ者はいない。(それなら、最初から教えてくれよな。)




