第52話 対オーク ラストボスその6
「ちっ、不味いよ。」お姉ちゃんが弱音を言っている。ゴブミのチェーンは、発動とほぼ同時に打ち消される。勇気の矢も避け無いで受けている。致命傷にならない様に、ほんの僅か体をかわす。
お姉ちゃんと右ボスは、一騎打ちの状態になっている。次第に押されるお姉ちゃん。ゴブミは、チェーンを諦め、『回復』でお姉ちゃんを助けようとするが、LVが低いのだろう 思うようにHPが回復しない。次第にHPを減らすお姉ちゃん。
勇気が弓を諦め、短剣を小脇に構え突っ込んでいく。予想外の攻撃なのか、剣を勇気に向ける右ボス。隙を見つけたお姉ちゃんは、気合を込め槍を突き刺す。人差し指を立て曲げる。25%減ったようだ。ボスの頭にあるHP・MPゲージを見るためには、目を上にあげる必要がある。目をそらした時、オークの反撃が来る。9階で学んだ経験。刺した瞬間、オークに何%ダメージを与えたかわかる様になった。指で、今まで削った%を知らせる。500回以上いや1000匹以上戦い、得た経験だ。俺の名作戦が生きている。<(`^´)>
お姉ちゃんと勇気は、右ボスを挟む様に対峙する。右ボスは、お姉ちゃんを見るが勇気にも気を付けなければならない。
と、お姉ちゃんの体が硬化する。それは、全身をチェーンで巻かれたような感覚、動く事が出来ない。すかさずゴブミは、チェーン解除を始める。中央ボスに驚きの顔、解除できると思っていなかったようだ。
中央ボスとゴブミの足止め合戦が始まる。相手のチェーンを解除しながら、ほぼ同時にチェーンを掛ける。瞬時の判断が双子と右ボスの戦闘結果を変える。
そんな状況を変える・・俺の復帰である。
俺がボス達の視界に入った時、復帰を知っていたのは、中央ボスと勇気。右ボスが俺を見ても状況が掴めない様子。それは、中央ボスも同じようで、俺が近づいて来るのは分かっていたが、何故左ボスが一緒じゃないのか訝っているようだ。
マップで俺の復帰を知っていた勇気が動く。ボス達の動きが鈍くなる・・中央ボス目掛けて駆けだす。
状況が一気に不利になったと判断した中央ボスは、『豚王憤怒』を発動。対象外はボスのみ・・2匹のボスは、瞬時に定位置戻る。室内の全空気がボスの前面から門に向けて、空気銃の様に発砲される。空気は、上方から供給され一瞬息苦しいだけ、しかし、俺達は、空気銃の弾の様に飛ばされる。
門の脇を飛ぶ(なるほどね、門が無い訳だ。)
道路を飛ぶ(狭くちゃ引っかかるから大変だよね。)
突き当りの壁を飛ぶ(ここも床と同じだったのか。)
あとは、地面が見えてくる。(なるほど、3匹なのは戦い残ってるオークが落ちるからかw)




