第35話 対オーク ペナルティ戦その7
少し小走りに走っている。見つかったら終わりだと分かっているが、早く勇気に会わなければ・・戦闘になった時、命中しない空振りだけになる。だから、大振りは出来ない。出来るのは、ブレない様に刀を固定し体当りでHPを削る事だけ。これだと、一撃で倒せないので格闘になる。オークの馬鹿力に勝てる訳もない。だから、見つからない様に 逃げるように走っている。
ゴブミのチェーンは、神経を集中すると薄っすらと光って見える。移動しては、小休憩、気を落ちつかせてお互いを繋いでいるチェーンを見る。少し、弛んだチェーンは壁を貫通して消えている。これで勇気の方角が分かる。早く会いたいと急いでいるのだが・・そろそろチェーンは限界、消えてしまそう。
相変わらず自我は、気ままに漂っている。後ろに居たり、前に居たり・・前に居る時は、急に十字路で曲がったりとY字路で先に進んだりと・・誘導しているらしい。1度、進む方向が違うので 無視して違う方向に進んだ。すぐにオークに出くわした。後ろ向きでこちらを見て居なかったので、音を出さない様に引き返して戻った。自我にお礼を言うが、「勝手に付いてきてるいるのでしょ。なぜお礼を?」と、つれない。
幾度か方向違いに移動して、休憩により方向を見ようとしたが・・チェーンは、消えていた。
「フゥー。」ため息を付くがどうしようもない。今は、方向も分からない。どれくらい離れているのかも分からない。




