第31話 対オーク ペナルティ戦その3
勇気は、ゴブミの後を追いかけた。さっきの弓矢・・外れたのではない。当たる瞬間かわされた?のだ。鎧の隙間に入ったはずなのだが・・一瞬、帽子が動き 帽子の淵に当たった。恐ろしい奴に弓を射た・・その認識を得た結果、逃げるしか選択がなかった。オークの脇をすり抜けて走ると 前にゴブミが走っていた。
路地の奥・・ゴミ捨て場だろうか、ガラクタに隠れてゴブミと一緒にいる。休憩と状況そして対策、ゴブミと相談するのだが・・この先が見えない。一体どうすればいいのか・・?
「あのオークと戦うのは、愚かな事。」ゴブミの言葉に頷く勇気。
「では、撤退か進軍か?あのバッカが撤退と言うはずがない。とすれば・・上へ。」
「どうやって?さっきのオークがいるでしょ?」
「反対の階段を使う。バッカもお姉ちゃんもそこを目指すだろうから。階段が合流地点になると思う。」
「反対の階段?」
ダンジョンは、円筒状になっている。最上部が卵のように丸くなり、そこに目指すラスボスがいる。各階層は、例えば、北と南に下から登ってくる上り口があり、大通りでつながっている。東と西、路地の奥に上へ上がる階段がある。1つの階段が使えないのなら、もう1つの階段を目指そう。という事のようだ。
「そこに行けばお姉ちゃんと会える?」
「そこを目指すのは間違いないだろう。」
「分かった。行こうか。」
かと言っても、方向が分からない・・無暗に歩いてもオークとの戦闘で疲弊するだけ・・仕方が無いので、外壁を見つけ、外周沿いに行く事にした。時間はかかるが、一番確実だろう。
しばらく歩くと、明り取りの高窓を見つけた。
「あれ。」勇気が指さす。オレンジ色の光が差し込んでいる。夕方?らしい。ゴブミは、頷くと 注意深く先を進む。




