第3話 あんた!ばっかじゃないの!
「あんた!ばっかじゃないの!」
マスターになったばかりの俺にボスからの罵倒。
理由も解らず内心オロオロする俺。
事の発端は、「じゃ、隣のダンジョンを攻めにいく。ついてきてくれ。」
ここに魔物が居ないなら隣にも居ないだろう。じゃ、今日のうちに数多くのダンジョンを支配すればいいだろう。このどこが間違っているんだ?どうせ戦うのは俺じゃないし、サッサと片付けようぜ!
で、「あんた!ばっかじゃないの!」
「ここのルール無視する気?無視するなら、この瞬間からあたし達の敵ね!覚悟しなさい!」
オイオイ・・ルールってなんだよ?そういえば知っているのは、アバターの動かし方と棒(剣)の上げ下げくらいしか知らない・・・
「ごめんごめん。ルールを無視するつもりはない・・どころか、知らない・・」最後は、聞こえないくらい小さな声で・・・
「えっ?知らない?あんた、やはりばっかでしょ!」
「・・・」(ごめんと言っているが自分もきこえないくらい小さい声)
「えっ?よく聞こえないんですけど!」まだ、怒ってる・・・
「だから、・・・・」
「そう、じゃ、教えてあげる。よく聞いて覚えておくように。」なんか立場が逆転していない?
「まず、あんた、弱っちいようだけどLVいくつ?」
「いち・・・」自分でやっと聞こえるくらいの声
「えっ?聞こえないんですけど!」こっちはうるさいくらい大きい。
「だから、いち・・・」
「ふ~ん。大戦後で、こちらが負けでボロボロのところに来るにしても いち ってある!!」怒ってる、怒ってる。負けたのは、俺のせいじゃないけどね。ただ、卑怯な方法で支配したのは認める<(`^´)>
そんな俺を無視して、説明をはじめた。
「あんた、間違っている。第一、どのダンジョンでも連れ出せるのは、あんたのLVが10毎に1匹、LV100の時は10匹の魔物を使役できる。だから、今のあんたはここから1匹も連れ出せない。」そうなのか・・・
「次に!あんた!私を連れ出そうとしているでしょ?」
「はい・・・なにか不都合でも?」小さな声でしか返事ができない。
「だから、ばっかと言うのよ。あんた、ボスが隣のダンジョンに攻めていきました。その間に誰かが攻めてきました。ごめんなさい、ボス不在です。後日お願いします。とでもいえばいいの?」
「あっ!」
「ばっかにつける薬がほしい。」冷ややかな目・・・
また困った事になった、ステ振りが目茶苦茶なので俺が戦っても勝つ気がしない<(`^´)>
これはLVをいくら上げても同じだろう。だから、死ぬ気でクリスタルを目指したのに・・・
ボスの説明だと、俺がこのダンジョンにいる間は、全魔物が命令に従うそうだ。ただし、理不尽な命令は、無視するか、逆に俺を攻撃してくるらしい。また、ここが重要なのだが、LV上げに必要な経験値は、お互いウィンウィンの関係との事。
例えば、このダンジョンに入ってきたアバターが、ゴブリンに倒されてしまい。「経験値100」を失った時、何もしていないマスター(これは場所に関係なく自分のダンジョン内にいれば良いそうだ。)に「経験値5」が加算される。ゴブリンには「経験値95」が加算される。逆にアバターが倒した場合は、ゴブリンが「経験値100」を差し出す。但し、これはアバターがPTを組む事が出来ない救済措置なので、マスターへの加算は、10階層で「経験値5」20階層で「経験値3」30階層で「経験値1」となる。
という事は、このダンジョンに来たアバターを侵入者というようだが・・・
「侵入者をボコボコにするか、他のダンジョンマスターが差し向けれた魔物をボコボコにすれば、俺のLVが自然に上がる!」 フン!他人任せじゃないやい!自分でできないだけさ<(`^´)>




