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スマホから落ちたらボス部屋に召喚されてしまいました  作者: 神取優
オークダンジョン
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第27話 対オーク 前哨戦その3

 わたしは、階段の中段あたりから廻りをを見ている。正面の中央に穴がある。その奥の路地から階段を下りてこの部屋に入って来た。巨体のオークが住まう部屋は、下の階層をぶち抜いて2層続きになっている。部屋の中心にボスのオーク、そしてボスの後ろに第7階層への階段がある。階段は、他の階層が中段に踊り場を設け折り返す構造になっているに、ここは、一直線に上階に続いている。しかも、かなり急な勾配になっている、幸い左右に手すりがあるのが落下防止に幾分貢献しているのかもしれない。なお階段を抜けて上へはいけない。フロアボスを倒さないと、上り口の障害(バリア)が分厚い透明な鉄板の様に行く手を阻むのだ。

 バッカ(マスター)からの命令をこなした私は、下を見ていると・・あいつらまた、バッカな事を始めていた。


 バッカと勇気がオークに何か仕掛けている。勇気の弓がオークの目を狙う。やはり弱点なのだろう、オークはしきりに首を動かし弓矢を回避する。足が固定されているので、勇気達は反撃を気にすることなく攻撃を仕掛ける。卑怯だなんて・・思ってもいないだろうし気にもしていないだろう・・それから起きた事に比べたら。


 お姉ちゃんは、オークの脇をすり抜ける。オークの注意が、勇気の弓とたまに当たるバッカの石に集中していたからだが。お姉ちゃんは、槍を取り出すと 脇の下を狙い突き出す。驚いたオークは、お姉ちゃんを叩こうとするが足が固定されていて曲がり切れない。前面の勇気と側面の姉妹攻撃・・動けないオークをチクチクと・・かなり卑怯と・・思って・・。階段中段のイタイ視線も・・気付かなかった事になっている。自分の首を絞め始めたと知らないで・・・。


 ここで俺は、かなり優位に立っていると思っていた。「後は、時間の問題だ!」と、本気で思っていた。


 オークはしっかりと拘束されていた。・・俺達が、右半分の拘束を解いた。それでもしっかりを拘束していた。味をしめた俺は、さらに拘束を解除していく・・しっかりキッチリ強く結ばれた紐でも、何度も何度も解かれ、ズタズタにされれば・・・残った紐は、次第に解き放たれて緩くなる。・・・それは、拘束が解かれる事を意味する。俺は、そんな事を考えもしなかった。


 極度に興奮し、怒りたけっているオークが幾度となく体を俺達の挑発に乗り、左右に何度も体を移動させて・・動かない足を動かそうと力を入れる・・次第に緩む拘束・・そして緩んだ拘束は、一気に開放される。


 お姉ちゃんを追いかけていたオークは、お姉ちゃん目掛けてヒズメで潰そうとする。もう拘束が解かれているので、勢い良く回るオーク、振り落とした足は、お姉ちゃんから離れた床を砕く。土煙が上がりお姉ちゃんを見失う。辺りをうかがうがもう姿は見えない。視線を入口に向けると侵入者が二人、さっきから挑発していた奴らだ。追いかけようとするが、もう路地の通路に消えてしまった。


 階段から見ていると、拘束の解かれたオークは、お姉ちゃんを潰そうとしている。しかし、外して、しかも、見失ったようだ。お姉ちゃんがこちらに走ってくる。頭のHPゲージが半分になっている。直撃は避けたが、床の破片を受けたようだ。二人で上階へと逃げる。下でキョロキョロと探し物をしていたオークは、こちらを見る。逃げる二人を見つけた様で、凄い勢いで追いかけてくる。

 「お姉ちゃん、合図をしたら手すりの下にうずくまるのよ。」

 「分かった。」


 オークが目の前に迫った時、その目の前に閃光を光らせる。・・瞬間、目が見えなくなるオーク。・・閃光は、回復(ヒール) お姉ちゃんのHP回復も兼ねっている。私も手すりの下に身を隠す。

 目を瞬間潰されたオークは、怒りも最高潮になり突進する・・上階のバリアが壊れるかと思わせる凄い音。鼻から突っ込み、脳震盪を起こしたオークは、力なく・・ズルズルと床に落ちていく。下では、勇気が短剣を出して待っている。


 落ちていたカプセルを拾い上げる私、カプセルは2個あった。普通のカプセルと少し大きく輝いているカプセル。2個拾い、バッカに見せると頷いたので両方もらう事にする。

 普通のカプセルには、『旅人のポケット』が入っていた。15個アイテムを入る事が出来る。バッカ、お姉ちゃん、勇気から要らなくなった『初心者のポケット』をもらっているので、これで45個のアイテムを保管する事が出来るようになった。さて、大きな方は、・・『旅人の服 INT+5』『旅人の靴』が出てきた。早速、『旅人の帽子』『旅人のズボン』を取り出し、装着する。あとは、『旅人の手袋』があれば・・・


 「そうそう、(嬉しさで)忘れる所だったわ。あんた、バッカだと思っていたけど、本当のバッカなのね。」

 どうも、褒められる事を考えていたようで、ポカーンとしてる。

 「大体、たかが6階層のオーク相手に手こずっているんじゃないよ。」

 少し、ムッとしたようだ。

 「ここは、まだ6階層よ。足も斧も固定されているのだから、リーチも決まっている。壁際を進めば危険無く階段まで行けるのよ。」

 どうも知らなかったようだ。

 「階段の中段で、・・そうね、お姉ちゃんが槍でオークを攻撃すれば、簡単に倒せるでしょ。」

 なるほどと頷くバッカ(マスター)。どんだけ苦労させるのだと、白い目で見られる・・・。自分が至らないと気付くバッカ。反省したのか何か私にくれるみたいだ。・・・おぉぉ。「旅人の手袋」(これでセットボーナスが・・全ステ+2)かつ、セット+1・・・旅人のポケットの様だ・・MP+20の追加補正が・・あとは、武器を揃えると・・・

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