第26話 対オーク 前哨戦その2
トントントン、「あっ、それ。」トントントン、「ヨッコイショ。」トントントン、「ドッコイショ。」階段前で踊っているのはない。と、思いたいのは俺だけか・・。
事の始まりは、オークの足の拘束を解除したのが原因。オークを固定しておく為、両足から腰まで拘束してあったみたいで、最初、俺の指示で片足(右足)を解除したが変化がない。ゴブミは、腰も拘束されている事に気づき・・解除する。すると、豚の巨体がぶれ出した。右前後とヨロヨロしている。大きく前に傾くと、右足でジャンプ・・体勢を直す為、3度足をつく・・トントントン・・今度は、後ろに反り返り 再度ジャンプ。・・勢いを殺す為、3度小さくジャンプ・・トントントン・・
これに直ぐ反応したのがお姉ちゃん。トントントン、「あっ、それ。」続いて手拍子、トントントンに合わせて パンパンパン。「も、ひとつ。」パンパンパン。面白そうな事が始まったと自我は、俺の体から飛び出てくる。2~3回見ていたが・・パンパンパン「あっ、それ。」とお姉ちゃんと一緒に踊りだした。勇気も見ていたが・・直ぐ、踊りの輪に入る。いつも喧嘩しているのに、こういうのは仲が良い。
俺は、・・仲間に入りたい・・まて、リーダーがそんな緊張感の無い事をしていていいのか?・・と、悩んでいる。・・・ん~~。階段から嫌な視線を感じるのは、気のせいにしよう。
誘惑に打ち勝った俺は、自我にお願いをするのだが・・「いいよ。」快く引き受けた自我は、飛んで行った。
それから踊りの輪が3回、まわった時。『ズドーン。』巨体が倒れる音。オークに掛けられた左の腰の拘束が解け倒れる。四つん這いになったオークは、踊りの輪のすぐそばに・・ヒヅメを上に振り上げて、侵入者をつぶそうとする。気付いた双子は、左右に分かれ逃げ出す。残った自我に叩き込まれるヒヅメ・・しかし、非実態化した自我をすり抜ける。自我だと気付いたオークは、逃げた双子を探すが、もう手の届かい場所に避難していた。
四つ足で立っている豚は、危険この上ない。近づく事も出来なくなってしまった。
階段から冷たい視線を感じる。
「あんた、ほんとにばっかじゃないの。」
昨日の続きです。まだまだ続きます^^




