第22話 ハイタッチ
お姉ちゃんが槍で、猪を突く。それで狩れるとは、俺も思っていない。要は、時間稼ぎとこの先の目くらまし。現在の状況・・槍の威嚇に興奮している猪・・・俺達が乗っている路地の壁に取付た棚・・この棚の端に通路を塞ぐ布。猪に奥が見えない様にしている。この布に向かわせない様にお姉ちゃんは、槍で突いでいる。・・棚の少し先にT字路がある。・・ゴブミと勇気は、短剣4本と柄杓を持って行った。
「もう無理みたい。」お姉ちゃんの声。猪の興味は、お姉ちゃんから布・・いや、その先に何かあると気づいたようだ。お姉ちゃんの槍も威嚇から棚の下を通さない事に変更している。それも限界のようだ。
「終わった。」ゴブミと勇気が戻って来た。急いで引き上げると、俺がT字路に向かう。ここのT字路もお尻の形に湾曲してある。しかし、もし猪がT字路の先端にぶつかっても痛くない様に平坦になっており緩衝材が貼ってあった。その・・・
「もういいよ。」俺の声と同時にお姉ちゃんの通路妨害が終わりを告げる。一気に走り出す猪。布を潜り抜けると、俺が見えた。駆ける速さが増す・・俺を串刺しにする為。T字路の真正面・・曲がり切れなかった時の為、緩衝材がある。何度となく緩衝材にぶつかって怪我を回避してきた猪は、速度を緩める事無く突き進む。獲物が逃げたらそちらに向かうまで・・あいつが牙の餌食になる事に、何の疑問も抱いていなかった。足が滑り、コントロールが効かなくなるまでは。・・・獲物がスーと横移動する、逃げたな、そちらに体を向けようとするが、顔だけ向く、意思に背き体は一直線にT字路の先端に向かっている・・その先端には、はぎ取れた緩衝材とこちらを向いている4本の短剣が・・・
「「イエーィ!」」ハイタッチする姉妹。流石姉妹、部屋で大喧嘩していたと微塵も感じさせない。後は、お姉ちゃんの独壇場!。付近の猪を挑発・・逃げる・・・T字路へ誘導。ここらの猪を一掃してしまった。
功労者のお姉ちゃんの無茶ブリ・・「部屋を猪を退治に行く。」オイオイ、言葉が違うだろ・・補正のついたアイテムが出だしたから、宝箱ねらいだと。
部屋の前に到着。付近にT字路も曲がり角も無い・・ドアを開けたら出てくる猪・・どうすんの????
この先の物語募集! どうやったら猪を・・?




