第18話 ダイエット
さっきから考え事をしている俺の周りが五月蠅い。豚が集まって来ないか心配になってくる。
話を少し前に戻そう。補正付きの短剣を誰が持つのか、一騒動があった。希望を取ると、4人?が手を挙げた。俺に集まる視線・・それはさ、運だけで戦うのだから・・ハイハイ分かりました。諦めます。
次に狙われたのが、ゴブミ・・お姉ちゃんは、準備していたのか 半円の布を差し出す。ゴブミの耳に何か言っている。と、腹にその布を貼るゴブミ・・ポケットの様に広げると、床に落ちていた棒切れを入れてみる。・・消えた!・・再度、手を入れ棒切れを取り出す・・オイオイ、それってド〇えもんのポケットだろう。お姉ちゃんが拾うくらいだから、初心者用の10個入れか・・・ゴブミは、嬉々として部屋の後ろでゴミあさりを始める。これで、2人になった双子は、壮絶な姉妹喧嘩を始める。・・・ま、その位 元気があれば、問題ないよね・・さっきまで死にそうだっだのは、忘れようっと。
俺が考えていたのは、何故この階の豚は、全部スレンダータイプ?怠惰で臆病(オーク設定だから戦闘的か・・)な豚が・・・確かに、階段を上って来た時、大通りを走り回っていた豚を何頭か見ました。大通りは、運動場の役割なのは分かるけど・・走っている豚の数が少なすぎませんか?と、考えていると、大した物がなかったのかゴブミがしけった顔をして戻って来た。お姉ちゃんの顔は、もっと酷い。さっきお互いの額を触っていたから・・能力で決めたのか。お姉ちゃん、妥当だよ・・と、声を掛けたいが、止めておこう。勇気は、満面の笑み・・よかったね。
大した運動もしていないのに・・スレンダータイプになれるうらやましい豚だ・・と歩いていくと、変なトンネルを見つけた。
トンネルは、こちら側と向こう側の通路を横断するように1mくらいの高さで掘られている。豚が1匹入る位の・・・トンネルの上に、スライド式のドアが付いている。飛行機の窓についてるシェードの様に・・試しに、お姉ちゃんを入れてみる。・・変化が無い、お姉ちゃんは滑るらしく手足を踏んばっていた。
試しに、ドアを下げてみる。・・・「あ、痛い」お姉ちゃんの声、どうやらトンネルの中を大急ぎで走っている?ようだ。・・
無事に到着したのか、ドアが跳ね上がる。肩で息を切っているお姉ちゃんの方へと、トンネルを移動する。ここにもスライド式のドアがついている。ドアを調べていると・・お姉ちゃんが話し出した。ドアが閉まった瞬間、床が動き出し、お姉ちゃんのお尻がドアに触れると・・ビリビリ体を電気の様な物が・・思わず四つん這いで走りだした・・・
ドアを少し下げ・・覗き込む・・(・_・D フムフム 電極のような物が・・次に、床を調べる。左右に隙間が。床も柔らかいし無数の穴が開いている。・・と、勇気が「ここにボタンがある。」と言って押してみた。オイオイ、どんな危険があるか分からないと言おうとしたとき。床が上に跳ね上がった。
床は、ベルトコンベヤーの様に回転するようだ。床下には、黄色いロウの塊が・・・次第にトンネルが温かくなる・・ロウが溶け出す。・・・触ってみるとベタベタする・・これは?ラードだ!
この場所は、豚のダイエットトンネルか!。怠惰な豚を連れてきて、トンネルに入れドアを閉める。尻尾が敏感な豚は、一気に走りだす。軽くなるまで止まらないベルトコンベヤー。おそらく、汗の代わりにラードが出てくるのだろう。一気に痩せるように・・溜まったラードを掃除する為、床が上に上がりラードを溶かしている・・・
お姉ちゃんの顔がいやらい・・ゴブミと話し込んでいる。ポケットから杓子の様な物とバケツが出てきた。お姉ちゃんは、ラードをすくい、バケツに入れる。・・・通路の奥のT字路にまくと・・豚を探しに行った。新たな壁ドンの始まり・・・




