第101話 フェアリー第40階層 天空の部屋 その8
「暇だね。」
試験官達が去った後、牢の中に留まる。時折 インプ達が舞い降りてくるが、地上に降りる前に勇気が1~2匹仕留める。戦意を失ったインプは、引き上げる。また、寝込みを襲う奴も現れた。こちらが疲れて寝た所を 外壁から回り込んで中に入ろうとした。見張りが俺だったので、発見が遅れたと言うのはナイショです。念のため、ワムちゃんに頼み 入口に大量のうんちを置いてもらう。以後、侵入しようとするインプは 居なくなった・・はずだった。
土の管理者の心配は、いくつかある。今の妖精達に戦う力は無い、戦えば土に帰っていくだろう。最大の心配は、テストをクリアして「天空の部屋」に入ってきた冒険者達。彼女達を案内できなければ、このダンジョンは取り返せない。現状なら勝率は半々、これ以上の召喚は不利になる。
小さなノームは、空間を切り裂き視認出来る場所まで移動出来る。何度か跳び抜け魔法陣の前まで来ていた。
あいつが居る、しかも召喚儀式の最中。『間に合った。』ホッとする間は無い。
巡回中になぜか不安がよぎる。安全を期して『サモンインプ』を呼んでおいた。召喚専門のあいつらなら瞬く間にインプ軍団を呼び出せる。しかし、心配になってきた、巡回を止め魔法陣に戻ってみる。
心配は、現実味を帯びて目の前にあった。喉を射貫かれ 声を出せずに苦しむ『サモンインプ』が2体。役立たずは楽にしてやる。更に『サモンインプ』の呼び出しを始める。
召喚が阻害されている?生来、召喚は得意ではない。出来るからやっているだけ、その召喚が出来ない?目を開け前を見る。
召喚を止める魔法は無い、出来るのは地面を操作すること。魔法陣の描かれた床を、波立ててみる。あいつがこちらを見る、表情から成功したようだ。
生命力と魔法力は僅かにだが回復できた、こうして動けるのも冒険者達に感謝しなければ。彼女達に出来るののもこれが最後になるだろう・・・。
あいつは睨みつけるとこちらに走ってくる。口元が動いている事から魔法を発動している。相互に魔法を打ち合う。
『地獄烈火弾』ノームの体が黒い炎で包まれる。
『連岩魔槍』悪魔を鋭利な岩が突き刺さるが、悪魔は何事もなかった様にノームに近づく。




