第99話 フェアリー第40階層 天空の部屋 その7
「私は、行きます。あなた達は、自分の責務を果たしなさい。」歓喜で暴れるポケットから出てきた土の管理者は、俺達に御礼を告げると そう妖精達に言い残して消えた。
「お願いがあります。外の仲間に聖なる土をあたえてはいただけますでしょうか。」
俺が承諾するとさらに続ける。
「これから3時間後に、仲間は攻撃を始めます。それが、隊列を組める限界だからです。そこで全滅しますが、土の元に戻るだけです。私たちが態勢を整えるまで3日必要です。それまで ここを守ってください。」
お姉ちゃんが承諾する。(俺と勇気は渋い顔)安心したのだろう試験官と妖精達は、一斉に消え去る。
俺達は、牢の外に出る。ポケットにイメージを送ると ワムちゃん達は、うんちを外に向けて放出する。ポケットから上空に向けて霧状の土が降り注ぐ。最初戸惑っていたようだが、土の正体を知ると 聞こえない歓喜に変わる。自分の体力に合わせた土を吸収した妖精達は、時を待つ。
勇気の弓が引き絞られ・・密集隊形の前でわめいているインプを狙い・・射貫く、落下と共に消え去るインプ。勇気の矢が戦端を開く。
インプの密集隊形が崩れていく。牢前のインプは、後ろに下がろうとする。後方のインプは、状況が分からない・・前へ出てくる。勇気の矢が次から次へとインプに突き刺さる。消えずに落ちて来るインプをうりちゃんが狙う。帰るついでに矢を拾い勇気に届ける。インプは、ひと回りすると反撃に転じる。
最も危険な勇気を狙い5匹のインプが襲い掛かる。Vの字の編隊を組み降下。先頭のインプを勇気が射貫く。2列目の2匹は、俺とお姉ちゃんが身を挺してかばいながら剣と槍を繰り出す。苦戦しならが何とか仕留める。3列目の2匹の前に妖精が飛び込み土の盾で槍を受ける。突き刺さった槍を抜き再度襲い掛かる。3~4度攻撃を受けるとシールドは耐えきれなくなり崩壊する。身に槍を受け消え去る妖精。
状況は、一気に変わる。インプ達は、一斉に妖精達に襲い掛かる。圧倒的戦力差、見る見るうちに妖精の数が減る。僅かな時間だが勇気の矢がインプ達を襲う。
30分もしないうちに戦闘は終結する。インプは、30匹を失う。妖精は、120人が消え去った。後は、試験官達の帰還を持つのみ。牢に入り籠城戦の準備を始める。




