自己犠牲に
僕は誰かのために動くことは出来るけど
僕は誰かのために犠牲になることはできない
偽善者どうこう罵られたとしても
手に負えない他人事なら
きっと僕はそそくさ逃げてしまうだろう
自己嫌悪で自分を追い詰めながら
自分に利益がなくても
他人のために尽くすことは出来る
それは善意の行動で心が軽くなることを
僕は知っているからだ
逆に悪意は心を重くする
咎める人がいなくても自分が咎める
善意も悪意も自分だけの世界だ
善意は自主的なものだけだ
悪意は自主的なもの以外もある
自分が悪意だと思えば悪意だ
手に負えないと他人事から逃げるのも
僕にとっては悪意だ
僕には何の咎もないと自覚している
しかし自分を咎めずにはいられない
自分の中の悪意を自覚しているからだ
善意か悪意か二者択一の場面
それが不意打ちでやって来る
他人がどうかは分からないけれど
僕が自己犠牲に走る時が来たのなら
それは自分の悪意に耐えられなくなった時だろう