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第7話 料理の天才では?

翌朝、俺はカーテンから差し込む日差しで目を覚ます。


珍しくアラームが鳴る前に起きれたなぁ、と眠い目を擦り、時間を確認する為スマホを開くと、08:02という数字がデカデカと表示される。ちなみにウチの学校の朝礼開始時間は08:20分から。


.......あえまってやばい。普通に寝坊した。


「うそだうそだうそだ」


俺はすぐさまベッドから降り、制服に着替えてバッグを手にとり下に向かう。

なんで誰も起こしてくれないんだよおおお!!と思ったが、そう言えば今日は母さんも父さんも朝早いと言っていた気がする。もうどうでも良いけど。


「いやホントにやばい」


急いで歯を磨き、寝癖を直した俺は飛び出す勢いで玄関をでる。俺の家から学校までは最速でも13分はかかる。

現在時刻は08:06分。間に合うかギリギリのラインすぎんだろ。



「はぁ、はぁ」


火事場の馬鹿力で自転車を漕いだ俺はなんとか朝礼開始まで30秒前に教室へと入ることができた。

死にかけのセミみたいな感じになっちゃった。

朝礼が終わった後、俺の元に拓斗がやってきた。


「おっすー悠真。なんで今日来るの遅かったん?」


「いや普通に寝坊したわ」


「ふーん、珍しい。てかサボれば良かったのに」


「サボったら親に殺されるわ。成績も下がるし」


「そんなものかねぇ」


「そんなもんだろ」


お前みたいな天才タイプには分かんないだろうな。俺みたいなバカは授業聞かないとテスト解けないんすよ。


「てかさ、俺休みの間に呪術廻戦一気見したんだよ」


「呪術廻戦か、どうだった?」


「めちゃくちゃおもろかった、五条先生カッコよすぎ」


「五条先生か。俺は宿儺好きだなぁ」


あの圧倒的な強者感が良いんだよな。

斬撃っていうシンプルな術式もかっこいいし。


「そういえば拓斗、関係ないけど今日数学小テストするってよ」


「それは本当です?」


「まーたコラだよ...」



午前の授業が終わり、昼食の時間になった。


「どーすっかな」


寝坊したせいで弁当忘れたんだよな。

拓斗はサッカー部の友達と食うわとか言ってどっか言っちゃったし。

母さんから『昼食なら大丈夫よ』という意味不なメールが届いてるし。

購買でパンでも買おうかな、と席を立とうとした時だった。


「ねぇ。悠真」


彩花が声を掛けてきた。

なんか、顔赤くないですか...?


「彩花?どうかした?」


彩花と喋るのはあの日以来だ。普段はNINE(メールアプリ)でしか喋らないのに。


「お弁当忘れたんでしょ?おばさんから聞いたわ」


そういうことか。でもマッマ...!わざわざ彩花に言わなくても...!!


「俺購買で買うつもりなんだけど...」


「それなら、今日間違えてお弁当多く作っちゃったから」


2つの弁当を持つ彩花。くれるならありがたい。ありがたいんだけど気まずい...!


「いや申し訳ないし。大丈夫だよ」


「はぁ、私は大丈夫って言ってるでしょ。さっさと食べるわよ」


そう言って、彩花は隣の机を俺の机にくっつける。


「あらやだ強引」


「はいはい。ほら、食べましょ」


彩花はいただきますと呟き、弁当を食べ始める。

そ、それじゃ俺も食べるか。


「いただきます」


さて、まず何から食べようか。弁当のラインナップは唐揚げ、卵焼き、きんぴらごぼう等が入っている。全部美味そうだな...。


「いやなんで弁当と睨めっこしてんのよ」


「あ、いやどれから食べよっかなって」


「そ、そう」


そして、結局最初に選んだのは卵焼き。ほら、卵焼きを食べれば料理人の腕がわかるって聞くじゃん?。知らんけど。

俺は箸で掴んだ卵焼きを口に入れる。


「えうんま」


めっちゃくちゃふんわりしてるし、俺が好きなちょっとしょっぱめな感じ。


「マジの本当に美味い。」


きんぴらごぼうも唐揚げも美味しい。彩花って料理の天才では...!?!?


「そこまで褒めなくても良いのに」


「いやいや、控えめに言って毎日食べたいくらい。」


「わかったからそんな褒めないでよ...恥ずかしいって...」


顔を赤くして照れる彩花に俺の脳はフリーズする。

わーお照れてるぅ。このレベルの美人が照れたらダメでしょ。破壊力抜群すぎ。


「褒められちゃった♪」


「ん?なんか言った?」


食べるのに夢中になり、聞き流してしまった。


「いや?なにも?ま、まぁ。また今度作ってあげるから」


「よっしゃー!」


こんな美味しい料理をまた食べれるとは...感謝感激。

そんな俺を見てふふ、と微笑む彩花。


「ほんと、そういうちょっと子供っぽいのは変わらないんだから」


その後、親に叱られるか不安でビクビクしたが、意外にもそこまで怒られず、『彩花ちゃんの料理どうだった?』と聞かれただけだった。


ゲームをしてる俺は気づく。


「あれ?てか彩花にもっちーさんのこと聞けてなくね?」



_______

まじでごめんなさい。体調悪すぎて寝てました次回更新は明日の19時5分です!寝てたら1時間遅れます!気をつけまずず!


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