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テディベアが時空を超える時  作者: Gにゃん
第一章 目覚めたテディベア
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タイムスリップ!

「グググ…!」


マックスの体が、まばゆい光に包まれた。翔は、思わず目を閉じた。耳をつんざくような轟音が響き渡り、体が浮き上がるような感覚に襲われる。まるで、ジェットコースターに乗っているような、激しい揺れだ。

視界は、光の渦に飲み込まれ、何が何だかわからない。

耳鳴りがひどく、自分の鼓動すら聞こえない。

息苦しさを感じ、思わずマックスを強く抱きしめた。

どれくらい時間が経ったのだろうか。

ようやく揺れが収まり、翔は恐る恐る目を開けた。

すると、そこには見慣れない風景が広がっていた。


「ここは…?」


翔は、あたりを見回した。木造の家々が立ち並び、瓦屋根が続く。人々は、着物や浴衣を身につけ、行き交っている。馬車がガタゴトと道を走り、屋台からは美味しそうな匂いが漂ってくる。


「ココハ、江戸ジダイノ、ニホン、ダ。」


マックスが、落ち着いた声で言った。


「え…? 本当に…?」


翔は、信じられない思いで、目の前の光景を見つめた。歴史の教科書で見た、江戸時代の街並みが、目の前に広がっているのだ。


「スゴイ…! まるで、タイムスリップしたみたいだ!」


翔は、興奮を抑えきれなかった。


「ソウダ。ワタシタチハ、イマ、カコニイル。」


マックスは、冷静に言った。


「でも、このままじゃ目立ってしまうよ。僕たち、現代の服を着ているし…。」


翔は、周りの人々の視線を感じ、不安になった。


「シンパイイラナイ。コレヲ、ツカッテ。」


マックスは、小さな袋を取り出した。


「コレハ、ナニスルモノ…?」


翔が尋ねると、マックスは袋を開けた。中には、着物と帯が入っていた。


「コレヲ、キテ、マチニンニ、フンソウシロ。」


マックスは、翔に指示した。


「え…? 着物…?」


翔は、戸惑ったが、マックスに言われるがまま、着物を着てみた。


「なかなか、ニアイッテル。」


マックスは、満足そうに言った。


「本当? ちょっと恥ずかしいけど…。」


翔は、慣れない着物姿に、少し照れくさそうだった。


「コレデ、マチニ、デテモ、ダイジョウブダ。」


マックスは、翔に笑顔を向けた。


「よし! じゃあ、江戸の街を探索しよう!」


翔は、ワクワクしながら、江戸の街へと繰り出した。

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