希望の光
「ショウ、アヤ、コレガ、サイゴノチャンスダ!」
マックスは、ルミナプラントのエネルギーを最大限に活用し、隕石の軌道を変更するプログラムを実行した。
マックスの体から、まばゆい光が放出され、ルミナプラントの花々も共鳴するように輝きを増す。
その光は、巨大な光の柱となり、天高くまで伸びていく。
そして、隕石に到達すると、隕石を包み込むように、大きく広がった。
「うわあああああ!」
翔とアヤは、そのまばゆい光に、目を覆った。
光が収まると、マックスは、力尽きて、地面に倒れ込んだ。
「マックス!」
翔は、マックスに駆け寄った。
「大丈夫か、マックス?」
翔は、心配そうにマックスに尋ねた。
「…ダイジョウブダ…。プログラムハ、無事ニジッコウデキタ…。」
マックスは、弱々しい声で答えた。
翔は、モニターを確認した。
モニターには、隕石が軌道を変え、地球から離れていく様子が映し出されていた。
「やった…!」
翔は、ガッツポーズをした。
アヤも、安堵のため息をついた。
「これで、白亜紀は…、救われた…。」
アヤは、涙を浮かべながら、言った。
翔は、アヤを抱き締めた。
「ありがとう、アヤ。君がいてくれて、本当によかった。」
翔は、アヤに言った。
「私もよ、翔。あなたと出会えて、本当によかった。」
アヤは、翔に言った。
二人は、しばらくの間、抱き合ったまま、互いの温もりを感じていた。
その時、レイが二人に近づいてきた。
「…ショウ、アヤ…。」
レイは、二人に声をかけた。
「レイ…。」
翔とアヤは、レイの方を向いた。
「…ありがとう…。」
レイは、二人に感謝した。
「お前たちのおかげで…、俺は…、目覚めることができた…。」
レイは、涙を流しながら、言った。
「レイ…。」
アヤは、レイの手を握った。
「もう、一人で、苦しまないで…。」
アヤは、レイに言った。
「ああ…。」
レイは、アヤの手を握り返した。
「俺は…、自分の力で…、未来を切り開く…。」
レイは、力強く言った。
(でも…、本当は…、不安でいっぱいだ…。)
レイは、心の中で呟いた。
(クロノスを裏切った俺は…、もう、帰る場所がない…。)
レイは、クロノスで過ごした日々を思い出した。
そこには、厳しい訓練、冷酷な命令、そして、終わりのない戦い…。
レイは、クロノスでの生活に、疲れ果てていた。
しかし、それ以上に、レイは、孤独だった。
クロノスのメンバーは、皆、冷酷で、感情がない。
レイは、そんな彼らと、心を通わせることはできなかった。
(でも…、翔とアヤと出会って…、俺は…、初めて、本当の仲間を見つけた…。)
レイは、翔とアヤに、心から感謝していた。
(ありがとう…、ショウ…、アヤ…。)
レイは、心の中で、二人に別れを告げた。
「レイ…、がんばって…。」
翔は、レイに言った。
「ああ…。お前たちも…、未来を…、守ってくれ…。」
レイは、翔とアヤに、別れを告げた。
レイは、翔たちと別れて、自分の進むべき道を探しに、旅立っていった。
翔とアヤは、レイの後ろ姿を見送った。
「…さよなら…、レイ…。」
アヤは、涙を流しながら、呟いた。
翔は、アヤの肩を抱き寄せ、慰めた。
二人は、しばらくの間、静かに立っていた。
そして、翔は、アヤに言った。
「アヤ、一緒に行こう。未来へ。」
「え…?」
アヤは、翔の言葉に、驚いて顔を上げた。
「君の敵は、クロノスだ。そして、僕の敵も、クロノスだ。」
翔は、アヤの目をまっすぐに見つめて、言った。
「僕たちは、一緒に、クロノスを倒さなければいけない。」
「翔…。」
アヤは、翔の言葉に、涙を流した。
「うん…!私、翔と一緒に、未来へ行く!」
アヤは、力強く言った。
二人は、マックスとプチを連れて、タイムマシンに乗り込んだ。
そして、現代に向かって、タイムスリップした。




