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テディベアが時空を超える時  作者: Gにゃん
第一章 目覚めたテディベア
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マックスの正体

「ショウ。ワタシノコエ、キコエルカ?」


再び聞こえてきた声に、翔は息を呑んだ。


「ま、マックス…? き、君が喋ったの…?」


信じられない思いで、翔はマックスを見つめた。すると、マックスのボタンでできた目が、まるで生きているかのように輝き始めた。


「ソウダ。ワタシハ、マックス。コウセイノウAIヲトウサイシタ、ヌイグルミダ。」


マックスは、ゆっくりとした口調で自己紹介をした。翔は、驚きで言葉を失った。ぬいぐるみが喋る? AI? そんなこと、あり得るのだろうか?


「オドロクノモ、ムリハナイ。キミハ、イマ、トテモタイセツナ、ジョウキョウニ、タチムカッテイル。」


マックスは、真剣な表情で翔を見つめた。


「ジツハ、キミハ、コンゴ、チキュウヲスクウ、カギヲニギル、ソンザイナンダー。」


「え…? 僕…が…?」


翔は、自分の耳を疑った。一体、どういうことなのだろうか?


「ワタシハ、キミノチチ、ショウタロウカラ、キミヘト、オクラーレタ、メッセンジャーダ。」


「お父さん…から…?」


翔の胸に、熱いものがこみ上げてきた。父は、生きていたのだろうか?


「ショウタロウハ、カガクシャトシテ、ミライノキキヲ、ヨチシ、ソノキキヲ、カイヒスルタメニ、ワタシヲ、ツクリダシタ。」


マックスは、未来から来たこと、そして翔の父が、未来を救うためにマックスを開発したことを説明した。


「ミライ…? キキ…? どうして…?」


翔は、混乱していた。マックスは、優しく語りかけた。


「シンパイシナイデ。ワタシガ、キチンと、セツメイシヨウ。ミライデハ…。」


マックスは、地球が深刻な環境汚染に見舞われ、砂漠化が進み、人々は水や食料にも困っていることを告げた。このままでは、人類は滅亡してしまうかもしれないのだと。そして、その危機を回避するために、翔が過去へ行き、歴史を変える必要があるのだと。


「キミハ、トキヲコエル、チカラヲモッテイル。ワタシト、イッショニ、ミライヲ、カエニイコウ。」


マックスの言葉に、翔は戸惑いながらも、何か大きな運命に巻き込まれていることを感じていた。

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