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テディベアが時空を超える時  作者: Gにゃん
第二章 恐竜世界サバイバル
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レイの過去


「うわあああああ!」


翔は、レイの光線銃の攻撃を、間一髪でかわした。


「ショウ、アブナイ!」


アヤが、翔を心配そうに呼んだ。


「大丈夫だ!」


翔は、アヤに向かって、笑顔を見せた。

レイは、冷酷な表情で、再び光線銃を撃った。


「チッ…。」


翔は、舌打ちをした。

翔は、レイの攻撃をかわしながら、レイに近づいていった。


「な、なんだ!?こいつ…!」


レイは、翔の動きに、驚きを隠せない。

翔は、レイの懐に飛び込み、パンチを繰り出した。


「ぐあっ!」


レイは、翔のパンチをまともに受け、よろめいた。


「ショウ!」


アヤは、翔の活躍に、目を輝かせた。


「プチ、援護を!」


アヤは、プチに指示を出した。


「了解!アヤ!」


プチは、アヤの指示に従い、レイに向かって、小型ミサイルを発射した。


「な、なんだ!?」


レイは、プチの攻撃に、驚き、慌てて身をかわした。

しかし、プチのミサイルは、レイの足元に命中し、爆発した。


「うわあああああ!」


レイは、爆発に巻き込まれ、地面に倒れ込んだ。


「やった…!」


翔は、ガッツポーズをした。


「プチ、ナイス!」


アヤは、プチを褒めた。


「どうだ、レイ!降参するか!?」


翔は、レイに迫った。


「くっ…。」


レイは、悔しそうに歯ぎしりした。


「なぜ、お前は、クロノスに加担しているんだ!?」


翔は、レイに問いかけた。


「…。」


レイは、黙り込んだ。

(なぜ…?なぜ、俺は…?)

レイの脳裏に、過去の記憶がフラッシュバックする。

まだ幼かった頃、レイは、両親と幸せに暮らしていた。

両親は、どちらも優秀な科学者で、レイにたくさんの愛情を注いでくれた。

しかし、ある日、クロノスの魔の手が、レイの家族を襲った。

クロノスの男たちは、レイの両親を拉致し、レイにタイムトラベルの技術を悪用するように強要したのだ。


「お前の両親は、我々の手中にある。我々に逆らうのなら、両親の命はないと思え。」


リーダー格の男は、冷酷に言い放った。

レイは、恐怖で体が震えた。

(お父さん…、お母さん…。)

レイは、両親のことを思った。

レイは、両親を助けるため、仕方なくクロノスの命令に従った。

そして、長い間、クロノスのために、汚れ仕事をさせられてきた。

(俺は…、一体、何をしてきたんだ…?)

レイは、自責の念に駆られた。


「レイ、お前は、本当は、クロノスのやり方に、納得していないんだろう?」


アヤが、レイに語りかけた。


「…。」


レイは、アヤの言葉に、顔を伏せた。


「レイ、俺は、お前のことを、信じている。」

翔は、レイに言った。


「お前は、本当は、優しいやつだ。」


翔の言葉に、レイは、目を見開いた。


「…ショウ…。」


レイは、翔の名前を呼んだ。


「レイ、俺たちと一緒に、クロノスを倒そう!」


翔は、レイに共闘を呼びかけた。


「…できない…。」


レイは、顔を伏せたまま、言った。


「なぜだ!?」


翔は、レイの言葉に、理解ができなかった。


「俺は…、クロノスに、逆らうことはできない…。」


レイは、苦しそうに言った。


「俺は…、家族を人質に取られているんだ…。」


レイの言葉に、翔とアヤは、顔を見合わせた。


「レイ…。」


アヤは、レイの名前を呼んだ。


「そんな…。」


アヤは、ショックを隠せない。

翔は、レイの苦境に、同情した。

(レイも、被害者なんだ…。)

翔は、レイを助けたいと思った。


「レイ、俺たちが、必ず、お前の家族を助ける!だから、俺たちと一緒に…。」


翔は、レイに語りかけた。

しかし、レイは、翔の言葉を遮った。


「…もう遅いんだ…。」


レイは、悲しそうに言った。


「俺は…、もう、クロノスの手先になってしまったんだ…。」


レイは、立ち上がり、通信機を取り出した。


「…増援を頼む…。タイムトラベラーを捕獲する…。」

レイは、冷酷な声で言った。


「レイ!」


アヤは、レイの名前を叫んだ。

しかし、レイは、振り返ることはなかった。

レイは、翔たちに背を向け、クロノスの増援を待った。


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