シェルター作り
「ハァッ、ハァッ…。」
翔とマックスは、息を切らしながら、ジャングルの中を走っていた。
「ショウ、マダ、カレラハ、オイカケテキテイル!」
マックスが、後ろを振り返りながら、叫んだ。
「そんな…!」
翔は、驚いて、さらにスピードを上げた。
二人が追われているのは、巨大な草食恐竜、トリケラトプスだ。
トリケラトプスは、3本の角と巨大なフリル を 持ち、体長は10メートル近くもある。
「なんで、トリケラトプスが、僕たちを…?」
「トリケラトプスハ、キホンテキニハ、オンジュンナ、キョウリュウダ。デモ、ジブンノ、テリトリーニ、ハイッテキタモノニハ、コウゲキヲ、カケテクルコトモ、アル。」
「そうなんだ…。」
二人は、トリケラトプスから逃げる途中、大きな岩山にたどり着いた。
「ショウ、アノ、ドウクツニ、カクレヨウ!」
マックスは、岩山にある洞窟を指差した。
二人は、洞窟の中に逃げ込んだ。
「ふう…。」
翔は、洞窟の中で、息を整えた。
「これで、ひとまず、安心だね。」
「ショウ、マダ、ユダンハ、キケン、ダ。」
マックスは、真剣な表情で言った。
「え…? どうして…?」
「コノドウクツハ、アンゼン、ジャナイカモシレナイ。ホカノ、キョウリュウガ、イルカモシレナイ。」
「そうだね…。」
翔は、再び不安になった。
「ショウ、シンパイシナイデ。ワタシガ、アンゼンヲ、カクホスル。」
マックスは、体の中から、小さな装置を取り出した。
「コレハ、キケンヲ、カンチスル、センサーダ。コレヲ、ドウクツノイリグチニ、シカケテオケバ、キョウリュウガ、チカヅイタトキニ、アラームガ、ナルヨウニ、ナッテイル。」
マックスは、説明した。
「すごい! マックス、さすがだね!」
翔は、マックスの未来技術に、感心した。
マックスは、センサーを洞窟の入り口に設置した。
「これで、安心だね。」
翔は、笑顔で言った。
「ああ、ショウ。コレデ、イツデモ、アンシンシテ、ネムレル。」
二人は、洞窟の中で、夜を明かすことにした。
「おやすみ、マックス。」
「オヤスミ、ショウ。」
二人は、互いに寄り添いながら、眠りについた。
…
翌朝、
「ピーピーピー!」
けたたましいアラーム音が、洞窟の中に響き渡った。
「うわあああああ!」
翔は、驚いて飛び起きた。
「な、なんだ…?」
翔は、あたりを見回した。
「ショウ、キョウリュウガ、チカヅイテイル!」
マックスは、叫んだ。
「え…?!」
翔は、慌てて洞窟の入り口を見た。
すると、そこには、巨大な草食恐竜、ブラキオサウルスが立っていた。
ブラキオサウルスは、長い首を伸ばし、洞窟の中を覗き込んでいる。
「うわあああああ!」
翔は、再び叫び声を上げた。
「ショウ、ニゲロ!」
マックスは、翔の手を引っ張り、洞窟の奥へと逃げ込んだ。
ブラキオサウルスは、長い首を洞窟の中に突っ込み、二人を追いかけてきた。
「うわあああああ!」
翔は、叫びながら、洞窟の中を逃げ回った。
「ショウ、アッチダ!」
マックスは、洞窟の奥にある、小さな穴を指差した。
二人は、穴の中に逃げ込んだ。
ブラキオサウルスは、穴が小さすぎて入ることができず、諦めて立ち去った。
「ふう…。」
翔は、穴の中で、息を整えた。
「危なかった…。」
「ああ、ショウ。ブラキオサウルスハ、オンジュンナ、キョウリュウダカラ、コウゲキハ、シテコナカッタンダロウケド…。」
「でも、あんなに大きな恐竜に追いかけられたら、怖いよ…。」
「ショウ、ワカル。デモ、キミハ、ヨクガンバッタ。」
マックスは、翔を褒めた。
「ありがとう、マックス。」
翔は、マックスに感謝した。
二人は、穴の中から出てくると、再び洞窟の入り口に戻った。
「ショウ、コレカラ、ドウスル?」
マックスは、翔に尋ねた。
「そうだね…。とりあえず、安全な場所を探そう。」
二人は、洞窟を出て、再びジャングルの中を歩き始めた。