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テディベアが時空を超える時  作者: Gにゃん
第二章 恐竜世界サバイバル
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プテラノドン襲来!


「見て、ショウ! あれは…!」


マックスが指差す方向を見ると、巨大な影が空を覆っていた。


「プ、プテラノドン…!」


翔は、図鑑で見たプテラノドンの姿を思い出した。

巨大な翼を広げ、悠々と空を飛ぶプテラノドン。その姿は、まさに空の王者と呼ぶにふさわしい。

しかし、次の瞬間、プテラノドンは鋭い鳴き声を上げながら、翔たちに向かって急降下してきた。


「うわあああああ!」


翔は、恐怖で叫び声を上げた。

プテラノドンは、巨大な翼で風を巻き起こしながら、鋭いクチバシで翔を掴もうとした。


「危ない!」


マックスが、翔を突き飛ばした。


「マックス!」


翔は、マックスがプテラノドンに掴まれるのを見て、叫んだ。


「ショウ、ニゲテ!」


マックスは、プテラノドンの爪に捕まりながら、翔に叫んだ。


「そんな…!」


翔は、マックスを置いて逃げることができなかった。

翔は、近くにあった石を拾い上げ、プテラノドンに向かって投げつけた。


「グァアア!」


石がプテラノドンの頭に当たると、プテラノドンは苦しげに鳴き声を上げた。


「今だ!」


翔は、その隙に、マックスをプテラノドンの爪から引き離した。


「ショウ…。」


マックスは、翔の顔を見て、安堵の表情を浮かべた。

しかし、プテラノドンは、まだ諦めていなかった。再び、翔たちに向かって襲いかかってきた。


「どうする、マックス…?」


翔は、恐怖で震えながら、マックスに尋ねた。


「ショウ、アレヲ、つかえ!」


マックスは、プテラノドンの背中に生えている長いトサカを指差した。


「トサカ…?」


翔は、マックスの言葉の意味がわからなかった。


「アレニ、つかまれ! そして、ワタシモ、ツレテイッテ!」


マックスは、叫んだ。

翔は、マックスの言葉の意味を理解した。プテラノドンの背中に飛び乗り、トサカを掴めば、プテラノドンを操縦できるかもしれない。


「わかった!」


翔は、勇気を振り絞り、プテラノドンに向かって飛びついた。


「うわあああああ!」


翔は、プテラノドンの背中に飛び乗ると、トサカをしっかりと掴んだ。そして、マックスを自分の隣に座らせた。


「マックス、しっかりつかまって!」


「ショウ、コワイ! モット、ヤサシク、ソウジュウシテ!」


プテラノドンは、翔を振り落とそうと、宙返りや急降下を繰り返しながら、激しく暴れた。


「うわあああ! マックス、しっかりつかまってて!」


「ショウ、コレジャ、ジェットコースターヨリモ、コワイ! オチル~!」


翔は、必死にしがみつきながら、プテラノドンの操縦を試みた。


「右に傾けて…、いや、左か…? ああ、どっちだ~!」


「ショウ、ボクヲ、フリオトス気…?!」


翔は、プテラノドンの動きに合わせて、体を動かし、バランスを保とうとした。


「マックス、ちょっとだけ、体重を右に…、いや、左か…?」


「ショウ、ボクヲ、オモリニ、シナイデ!」


何度か失敗を繰り返した後、ついに、翔はプテラノドンを操縦することに成功した。


「やったー!」


翔は、喜びの声を上げた。

プテラノドンは、翔の操縦に従って、空高く舞い上がった。


「すごい…!」


翔は、眼下に広がる白亜紀の景色に、感動した。

深い緑色の森が、どこまでも広がっている。巨大なシダ植物が、まるで緑の絨毯のように地面を覆い尽くしている。その間を縫うように、川が流れ、キラキラと輝いている。

さらに高く上がると、森の向こうに、青い海が見えた。白い砂浜が、太陽の光に照らされて眩しい。


「なんて、美しいんだ…!」


翔は、息を呑んだ。


「ショウ、キミハ、ホントウニ、スゴイ! プテラノドンヲ、ソウジュウデキルナンテ…!」


マックスも、感動した様子で言った。

プテラノドンは、翔とマックスを乗せて、白亜紀の空を自由に飛び回った。

翔は、プテラノドンの背中で、風を切って空を飛ぶ、最高の気分を味わっていた。


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