表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/301

第1章の9 ベタのべたによるベタのための会議

 ベタのベタによるベタのための会議。

 議題 目の前で彼女が消えた。


「どっきりだと思います。明日になればひょっこり出てくるのではないでしょうか」


 それはない。目の前で消えるなんて今の科学技術にそんな芸当はできないし、どっきりにしては手が込みすぎだ。


「転校した?」


 だから目の前で消えたんだって……

 それに、全員の記憶からも消えてる。


「はーい。やはりここはなんかの悪組織が関係しているのでは?」


 何? 超能力者軍団とか?

 そんなの現実にはありえないって……


「そこから勇者の冒険が始まるのです!」


 今二十一世紀だし、科学の時代だし。俺にも特別な力はないからな!


「じゃあ夢オチじゃないっすか?」


 そう、俺もそれを期待した。 夢オチ、ベタの中でもスーパーウルトラベタな終わり方。

 だけど、もう彩が消えて3日が経った。夢にしては長すぎだ。


 勇輝は脳内会議を締めくくって薄らと目を開けた。

 自分の部屋、ベッドの上である。外がまだ暗いということは日の出前らしい。

 勇輝はなかなか寝付けず、永遠と脳内会議を開いていたのだ。

  数十分後に携帯のアラームが鳴った。

 携帯を持ち上げるとあの時買ったマスコットが目に入り、胸が締め付けられる。

 今、彩と繋がるものは携帯のマスコットだけだった……。


やっと、転校生登場です!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ