オークス
強過ぎましたね、リバティアイランド。
まさしくドゥラメンテ、といった凄まじい切れ味で、2歳の頃に言われていた距離不安とは何だったのかというくらい圧倒的なパフォーマンスを見せてくれました。
個人的には牡牝違えど、去年のドゥラドーレスにあのようなパフォーマンスを夢見ていたのですが…、ただ今はきっともっと伸びているでしょうから、彼の今年の活躍に期待期待です。
さて、自分が今回のオークスを見てまず思い浮かんだのは、『え、ジェンティルドンナじゃん』でした。
あのオルフェーヴルをも降した稀代の名牝を反射的にに思い出してしまうほど、本当に頭二つほど抜けていたオークスでしたね。そういえばジェンティルのオークスも川田ジョッキーでした。
それこそこれまでの、流石に20年くらいに限定しますが、ファインモーションやシーザリオ、ウオッカにダイワスカーレット、ブエナビスタ、スイープトウショウ、前述のジェンティルドンナに9冠馬アーモンドアイ、BCフィリーズ制覇のラヴズオンリーユーやグランプリの女王リスグラシューなどなど、名だたる名牝たちと並べてみても遜色ないくらい素晴らしい能力を持っていると思います。もちろん牡馬を交えても引けを取らないと思います。
今年のオークスはリバティ一強で、下馬評からもその牙城をどうやって脅かすか、といった内容だったと思います。
まぁ蓋を開けてみればそんなことは意にも介さずなリバティアイランドの圧勝だったわけではありますが。
ただ、その中でも個人的に流石だな、と思ったのはハーパーでした。
ルメールジョッキーは基本的に乗り馬の体勢がきちんと整うまで追い出しを待つタイプなんですが、今回のハーパーは「少し早いな」と思いました。
もちろんヨーイドンの切れ味勝負でリバティに勝る子なんて歴代で見ても中々いないので、リバティより先に仕掛けるのは割と真っ当ではあるんですが、裏を返せばそれは本当にリバティアイランドを負かしにいった結果だと思うんですよね。
周りのジョッキーが後手を踏む中、もちろんレース後のインタビュー通り手応えが悪かったのもあるんでしょうが、リバティに楽な競馬をさせないように動いたハーパーとルメールジョッキーに「流石だな」といった感情です。
正直、あくまで自分の考えですが、正直ですよ、4コーナー辺りの手応えを見て、もしくはもっと前、それこそレースが始まる前から、既に2着狙いだった陣営はきっと少なくなかったんじゃないかと思います。乗り役も含めて。
そしてもちろんそれが悪いことだとは思いません。
ただ、そんな中で唯一と言って良いほど、リバティに本気で食らいつきにいったように見えたハーパーに敬意を払いたい気持ちでいっぱいです。
そしてドゥーラ、悔しくはあったけどやっと少しだけ報われたね。
上がりの脚もリバティに迫る34.1、とても良いレースでした。
そもそも前走までのマイルは絶対に合っていないと思っていたので、ここは本気であると思っていました。
15番人気、舐められた評価を見事に覆す素晴らしい脚だったと思います。改めてありがとう。
そして逃げの手に出たライトクオンタム、立派なレースだったと思います。
末脚勝負では分が悪いと思っていたので、中途半端に控えるよりはよっぽど有意義なレースだったと思います。
最後は田辺ジョッキーがもう追わないくらいには脚が残ってなかったようですが、距離適正なのか調整が上手くいかなかったのかは正直自分にはわかりません。個人的には距離が伸びても良いタイプだと思っていたので。
ただオークス前の馬体を見て、「もしかしたら長距離向きじゃないかもなー」とは思ったので、多分自分の見立てが、少なくとも現状では違ったんだと思います。でも立派に走ってくれました。
あの下がり方、故障がなければ良いのですが…。
ひと先ずはお疲れさま。ありがとうね。
今回馬券はリバティとライトクオンタムをそれぞれ軸にしたふた通りで、ハーパー、ソーダズリング、ドゥーラ、ゴールデンハインドを相手に三連複フォーメーションにしました。あとはライトクオンタムの応援馬券で単複ですね。
あえて相手に組まなかった他の子たちは正直距離不安があったんですが、ラヴェルとヒップホップソウルは想像以上でしたね。特にラヴェルは先行してあそこまで残れるのは流石だなと思いました。
ゴールデンハインドは結果論で言えば逃げたかったですね。仕方ないです。
そしてきっとレーンジョッキーへの批判が集まっているであろうコナコーストですが、今回自分が馬券に入れなかったのは2つほど理由があります。
一つは前述の通り距離不安。桜花賞でみんなが言うほど長距離適性を見せた先行ではなかったと思います。
マイルで体力をいっぱいに使った、それこそ鮫島ジョッキーの好騎乗だったわけで、レーンジョッキーの乗り方がどうこうではなかったと思います。
もう一つは、これは鞍上の発言からも実際に結果に結びついたところではあると思いますが、いざ先行勢でやり合う形になった時に当たり負けしそうだなー、と桜花賞を見ながら思ったところが大きいです。
もっと噛み砕いて言えば、ゴールデンハインドの後ろのポジションをコナコーストとキミノナハマリアたちで取り合いになった時に、揉まれ弱そうだなー、と。
まぁ見返してみたら自分でも随分と強気な馬券だなと思います。
長くなったのでこのくらいで終わろうとは思いますが、まずはオークスに限らず、出走したみんなに『精一杯走ってくれてありがとう』の気持ちでいっぱいです。
その上で桜花賞あたりから調子の悪かった回収率を、先週から取り返してまた110%あたりまで回復させてくれてありがとう、といった思いです。
来週、と言うか今週はダービーです。
レーベンスティールがいないことがとてもとても淋しいですが、レーベンの格を保ってほしいという意味も込めて、まずはソールオリエンスを信じています。
相手はノッキングポイント、ドゥラエレーデ、ハーツコンチェルト、メタルスピード、タスティエーラ、スキルヴィング、サトノグランツの予定です。多分変わります。