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モテとズレ  作者:
4/5

4宇宙と異世界

 ちょっと、この世界に合わせた発言になると難しいんだけど・・・。私こと渡辺綺羅良が仲良くなったのは普通じゃないことが普通な者ばかりだった。一番普通の人だと思っていた華絵がまさかの能力者だとは思わなかったー。そのお陰で、厄介な奴に捕まっちゃうし。あいつ、在学中は魅桜に次ぐ顔の良さだったけど、ツンケン具合は上を行ってた。それなのに!!可愛い、可愛い華絵を掻っ攫っていくとは!

 私は特に友達とかいらないかなーって思ってた。格好付けてた訳では無いんだけど・・・。感覚的に合うかな?って。でも、そこまで気負ってなかったのが良かったのか、友人って呼べる人が出来たのは素直に嬉しい。

 結婚だって、考えてなかった。宇宙人だしねー。魅桜は小さな頃から目を付けていたみたいで、めでたし、めでたしで良かったよ。うん。本当に。佐藤家はのほほんで、凄く度量が大きい。安心した。同じクラスの美貌故に拗らせちゃった二人を忠犬のようにしたからね。その力量は素晴らしい。もう一人、薫姫はほぼ神だから超越しているけどね。ふらふらした彦星候補という婚約者が、生真面目な人に変更になって良かったなーって、こちらも上手くいって嬉しい。


「「「綺羅良、結婚おめでとう!!~」」」

「ありがとうー」

「結婚するとは思わなかったけど、おめでと」

 真顔で魅桜が言う。夫が一緒の為か、普段ほど視線を集めていないことに驚く。

「お相手は人なのね~」

 こちらもなかなかに大胆な発言の薫姫だが、こちらは二人揃って後光が射しているかのように眩しい。

「二人とも、照れ隠しと綺羅良をとられてちょっと淋しいみたい。私もそうだけど、とっても幸せそう。おめでとう」

 流石の可愛く、穏やかで優しい発言は、隣に張り付いているあいつが台無しにしている。心、狭っ。知ってたけど。でも、華絵はそんな諸々が気にならないようで、ふんわり柔らかだ。「幸せそう」をそっくりそのまま返せるよ。

「うん。私もそう思った」

 相変わらず四人揃えばこんなもんだ。余計なものが四つも付いているけど、気にしない。あ、私の配偶者もこの場にいるよ。

「まさか宇宙旅行できちゃうとは思わなかった。招待ありがと」

「本当に~。新婚旅行も兼ねさせて貰えて、嬉しいわ~」

「凄く、貴重な経験で楽しいよ」

「でしょ?こういうのも良いかなって」

 そう、ここ宇宙空間。結婚式場は宇宙会場を借りたの。地球人が耐えうる会場って結構人気でだから、喜んで貰えるかな?と思ってたけど予想通りで良かった。自分の結婚式だけど、感覚は友人と旅行計画を立てて実行したって感じ。結婚式は一応、地球風にやってみようという事になったので。配偶者は異世界人だから、また感覚が違うんだよね。

 四人で泊りの旅行なんて始めてで、凄く盛り上がった。枕投げも、夜通しの恋バナもやってみた。王道って意外と馬鹿に出来ないなって思ったし、やらず嫌いは良くないね。何事も経験。これからも楽しんでいきましょう!

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