やさしい嘘つきになりたい
やさしい嘘つきがいうんだ
夢はいつも正直に生きること
嫌われたいわけじゃないけど
ホンネをいうと怖いけど
でもそうじゃないこととか
簡単なんだろうけど
そうじゃない嘘つきじゃなくて
きつい正直でいたい
痛い正直でいたい
場違いで泣きそうなことが多いけど
目が回るほど忙しい言い訳に悩むけど
いつも心は汚れない
いつもだれにも怯まない
あたりまえの気持ちの凪を
味わうことなんてありえなくなるけど
すこしだけ
泣きたくなるほど孤独が痛むけど
ちょっと静かな震えを抑えこんで
悪者にされてもかまわないと
うそぶくよ
大きな
たぶん
正しい夢なんだと思う
叶えることで
幸せになれるのか
それもわからないけど
夢はいつも正直に生きたいと
もはやその本当の終わりまで
数えられるという
世界の終末までのカレンダーをみながら
そう思うんだ
って
やさしい嘘つきがいってるのを
聴いている
聴いて
泣きそうになってしまっている
あゝ
そんなだから僕も
やさしい嘘つきになりたい