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伝説を作った勇者
はるか昔、1人の創造神が星を作った。そして神は己と同じ力を持つ「神々」を作り、その力とは真逆の力を持つ「魔物」も作り、何も力を持たない「人間」を作り深く地の底へ眠った。そして神々は天界、人間は人界、魔物は魔界に別れ移り住んだ。
しかし神は対象的な魔物を嫌い魔物も神を嫌った。いつしかそれは大きな争いとなり無力な人間を巻き込んだ。人は創造神と同じ力を持つ神々に味方したが、被害は増えるばかり。しかし人は役に立とうと武力や知恵のあるものを「貴族」とし、それを束ねるものを「王」とし魔物に対抗する術を考えた。
その努力が報われたのか、ひとつの村に神と同じ力を持つ異例の少女が現れた。人々は大いに喜び、彼女を「メシア」(救世主)と名づけた。16歳になったメシアは剣術や知恵を活かし「勇者」として魔界を統べる王「魔王」を倒すべく旅に出た。
そして2年後、数々の試練を乗り越え魔王を倒したメシアは、王への報告を仲間に任し、深い眠りについた。
こうして物語は伝説となる。