プロローグ後編
俺は誰?ここはどこだ?そんな事はどうでもいいや。
なんでどうでもいいんだ?分からない何もかもわからない。
なんでここにいる?なんの為?分からない。分からないことも分からない。
「コッチニオイデ」
無機質な声が聞こえてきた。そっちに行けば何かあるのか
「ーーーーーーーーーッ‼︎」
後ろから声が聞こえてきた。ごめん。俺はあっちに行くんだ。
あの光ってる場所に俺は行くんだ。あの綺麗な場所へ。
「今行くからなぁ〜待ってろよぉ」
待てるなら、急がないとな。俺は走った。待ち人を待たせるわけにはいかない。
「ーーーーーーーーーッ‼︎‼︎」
後ろの人がさっきの声より大きな声で叫んでる。やっぱり後ろに行った方がいいのかな?なんかかわいそう。
「コッチニイイモノアルヨ。ハヤイモノガチダヨ」
良いもは早い者勝ちなのか?後ろに行きたいけど、良いもの無くなってやだな。
うーん、、、、、。
やっぱり良いものが先。
「先に良いもの取ってくるまで待ってて」
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼︎‼︎‼︎」
後ろ人待っててね。すぐもどるから。
「今いくよぉ〜」
俺?僕?は走り出した。良いものが欲しいから。
「ヨクキタネ、ドウゾ、アメ]
「ありがと〜。ロボットさん」
わーいアメだぁ。残しとこうかな、いや食べちゃおう。
僕はあめだまを口に入れました。
「いただきます。(パクッ) おいしい!」
ーステータス[防御上昇E]を取得しましたー
ーステータス[攻撃減少D]を取得しましたー
「エライネ。アイサツイエテ」
「えへへ」
「ホカニモアゲルカラネ。ココデマッテテ」
「うん」
僕は待ちました。ロボットさんがまっててと言ったので。
少し待ちました。お空には鳥さん。水にはお魚さん。
みんな楽しそうだったけど、待ちました。
頑張って待ちました。
そしたら、翼の生えたお姉さんがお空から来ました。
「次は“あなた”ですね」
「おねえさんだあれ?」
「私はアリー=べゴールおねえさんですよ〜。僕を楽しい所に連れて行ってあげますからねぇ」
「やったぁ。だけどロボットさんを待ってるの。だから行けない。」
僕は約束を破りません。もし破ったら、針を飲まされるからです。
そこにロボットさんが来ました。
「あっ。ロボットさん」
「ダイジョウブ。ありいニツイテイッテ」
「わかったぁ。ありがとう。ロボットさん」
「ドウイタシマシテ」
僕はロボットさんが付いて行ってと言ったのでアリーお姉さんについていくことにしました。
「アリーお姉さん?」
「何?僕ちゃん?」
お姉さんは優しい声で返事をしてくれました。嬉しかったです。
「どこに行くの?」
「楽しいところに行くための場所に行くんですよ」
「楽しい所⁉︎わーい」
楽しい所ってどんなところなんだりょう?
「コラコラ走ってはダメですよ」
「ごめんなちゃい」
「ふふふ」
おねえちゃんはたのしそうに笑いました。
「着きましたよ〜」
「やちゃぁ!」
ぼくたちはまあるいいしのあるばしょにちゅきまちた。
「少し待っていてください」
「わかちゃぁ!まっちぇる!」
「では始めますよ」
ー**なるサアラ=ハイメロス*、*、**アリー=ベゴールの*いに耳を**たまえ、、ー
「おねえちゃんなんてぇいてりゅの?」
おねちゃんへんじしちぇよ。おねちゃん?おねえちゃんどうしちゃの?ぼきゅはねぇ、そこでねぇ、うしろみちゃのそしたりゃね、
ちがうおねえちゃんがてをのばしちぇるの、
そのきゃおはにぇえ〜、、、
そのおかおは、、、
その顔は、、、その顔はぁ‼︎
それに気ずいた時俺は手を伸ばしていた。そう。その顔は“宮崎 由花”だったからだ。僅かな時間でも、僅かな会話でも、俺と心を通わせた。アイツだった。
「おまえええええ」
「ーーーーーーーッ」
残念ながらあっちからの声は聞こえない。だがわかる。声がなくても、手を握りたいという思いは伝わった。
「うおーーーーーー‼︎届けーーーーーー‼︎」
「ーーーーーーーーーーーーーーッ」
後もう少しもう少しもう少しなんだ!
あと1センチ!
あと5ミリ!
あと1ミリ‼︎
ー“転生”ー
天使の見た目をした女の声が聞こえた。俺の体が光の粒子になって下に消えて行く。
「おらああああああああ」
最後の力を振り絞り手を伸びきるくらい伸ばした。
最後の願いを込めた。
最後の心を込めた。
その時僅かに手が触れた。限られた場所だけだったが、手を繋いだ。由花は口を開いた。その声はわからないが、“分かる‼︎”
ーゆびきりげんままん、うそついたらはりせんぼんのーます。ゆび、、ー
「ゆびきりげんままん、うそついたらはりせんぼんのーます。ゆび、、」
何を約束したかは覚えていない。でも“また会いましょう”だと思う。
もしものことがあってもこれだけは忘れない。
そして“また会おう”
しかしある痛みによって約束は中断された。その痛む所は、“小指”だった。指が“無くなって”いた。
「なぜ転生しないでしょうか?もう一度ー転生ー」
その言葉を聞いて俺は完全に光の粒子となった。
ー生誕 0年の誕生日です。\>^|$?~を開示しますー