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主人公の方向性がおかしなことになってきました。おかしすぎるようであれば、メッセージをください。修正します。

 本日はみんなで手分けをして仕事をすることになった。


 エルザはダンジョンでの低階層で訓練。ミノタウロス達を連れての日帰りダンジョンだ。大きな怪我はしないようにと厳命してあるので、大丈夫だとは思う。与えた装備やアイテムも一級品なので、滅多な事にはならないはずだ。


 カナルはアイリちゃんとスライムたちを連れて、ギルドの討伐依頼をこなしている。アイリちゃんとスライムたちの強制レベリングだ。


 ちなみにスライムのぶーだが、気づいたら“ダンジョンマスターの眷属”となっていた。


 本来の力を取り戻したわけではないが、ぶーは重力魔法を使えるようなった。ダンジョンコアがある飛空艇から離れても、魔法を使えるようになったのだ。まだ2割程度の力しか取り戻していないらしいが、ぶーの強さは規格外。単独行動も心配ない。逆に主人のカナルを護るほどだ。


 次にリザードマン達だが、ヴィーヴルの世話を任せた。彼らには牧場部屋に竜舎を設置させる。業者から購入した、組み立てるだけの簡単な竜舎だ。リザードマン達にはそれを組み立てさせる。


 牧場部屋がかなり手狭になってきたが、しょうがない。家族が増えたのだ。


 ヴィーヴルだが、案外大人しくて飯も小食だった。無駄な遠吠えもしない。俺が近づくと巨大な舌でべろべろ舐めてくる。主人と認めてくれれば、ワイバーンよりもなつくかもしれないな。


 ヴィーヴルには、俺以外にもう一人心を許している奴がいる。ザイツだ。


 ザイツはヴィーヴルをいたく気に入ったようだ。俺がヴィーヴルに命令したのもあるが、ザイツを背に乗せても文句を言わない。ヴィーヴルはいずれザイツのものとなるだろう。俺はそれで構わない。問題は俺の父さんのドラゴンだ。別に用意が必要だな。


 ザイツはいずれドラグーンとなるかもしれない。


 帝国で初の、リザードマンドラグーンとなる。いや、リザードドラグーンか? とにかく面白い。そうなれば、リザードマンの地位は一気にひっくり返る。彼らの虐げられた日常は終わりを迎える。いや、終わらせる。ザイツならやる。


 ザイツは一足早く奴隷を解放させるか。カナルやエルザもいずれ解放させるが、ザイツは別格だ。俺に対しての忠誠が半端じゃない。


「王。ゴメイレイ、クダサイ」


 とかいって、俺に跪いていた。


 王ってなんだよ。王って。俺は一般人だ。王はない。ドン引きだぞ。


 最後に俺だが、本日は珍しくエリーシャと一緒だ。実は今日、俺の夢が動きだす。


 飛空艇の飛行訓練を行うのだ。


「飛行航路の申請はしたんですの?」


「きちんと国に申請済みだ。二時間、帝国の上空を飛べる。航路はそっちのディスプレイに出す。ほら」


 俺はオペレーター席から、エリーシャの席へ飛行マップを転送する。


「来ましたわ。了解」


 エリーシャはヘッドセットを装着し、船の舵を握っている。舵は昔ながらの“舵輪”ではなく、最近の“ハンドル”だ。小型で丸いハンドルとなる。 


「燃料計は、大丈夫ですわね。エンジンの圧力も正常に加圧されていますわ。スラスターの動作確認も問題なし。いつでも行けますわ」 


「エリーシャ、それは俺がやる。お前は操舵に集中してくれ。初めて飛ばすんだぞ。しかもブリッジクルーは二人だけだ。本来ならこの船、6人必要なんだぞ」


「この船なら自動で飛びますわよ。離陸、飛行、着陸まで、完全自動でやりますわ。型落ちとはいえ、高級飛空艇ですもの」


 それは知っているが、万が一の時に訓練しないとまずいだろう。


「管制塔への連絡は今、した。ドックの天井は開けてある。リザードマンが牧場部屋にいるから、それだけ気を付けてくれ。頼むぞ!」


「分かりましたわ。高速輸送艇シルヴァリオン、発進!!」


 飛べぇ!!


 飛行魔石に魔力が送られ、局地的な反重力が発生する。正確には反重力ではないらしいが、俺には分からん。学校で習ったが忘れた。


 とにかく、浮いた! ぶーの重力魔法じゃないぞ! 俺らが飛空艇を飛ばしたんだ!


「このまま上昇をしてくれ。ドックの壁にはぶつからない」


「良いですけど、マギフィールドの展開を忘れていますわよ、オペレーターさん」


 ぐっ! 飛空艇を保護する、フィールドか! 忘れていた!


「失礼した! カウント開始! 5、4、3、2、1、展開! 展開完了!」


「んじゃ行きますわね」


 エリーシャはまったく緊張していないようだ。慣れているんだろう。逆に俺はガチガチだ。


「大丈夫ですわよ。さっきも言いましたがこの飛空艇、性能はかなりいいですわ。よく2億で買えましたわね。本来なら4億くらいするんじゃありません?」


「さぁな。10年くらい買い手がいなかったらしい。今は小型の飛空艇が流行だからな」


「そうですの。それじゃ低空飛行開始しますわ。管制塔に連絡してくださいまし」


「了解! 管制塔への連絡します!」


 俺はエリーシャの小間使いとしてせっせと働いている。奴隷と主の関係が逆転している。


「低空250メルトで維持。飛行開始しますわ」


「了解、そのまま直進してください」


「はいですわ」


「このまま2時の方向へ回頭。航路に沿って飛行ください」


「はぁい」


 エリーシャはリラックスまでしている。本当に慣れているんだな。


「一度自動飛行に切り替えません? そんなに緊張していると、事故を起こしますわよ」


「大丈夫です! やらせて下さいエリーシャ艦長!」


 俺は雰囲気に飲まれまくり、エリーシャを艦長と呼んだ。


「か! 艦長ですの!?」


 突然艦長と呼ばれ、ぴっくりするエリーシャ。


「はい、艦長です! エリーシャ艦長」


「へぇぇ。ふーん。そう。艦長ね。私が艦長」 


(この駄犬、やれば出来るんじゃないの! もっと私を崇めなさい!)


「お願いします! 艦長!」


 俺は底辺サラリーマンだった癖が出た。上司にはいつもヘコヘコごま擦っていたし。それに今はノリノリなのだ。俺はオペレーターを演じたい。


「いいですわ。やってみせなさい」


 エリーシャは舌なめずりをして俺を見る。


「はい! やります!」


 俺の言葉にエリーシャは体をくねらせる。どうやらスイッチが入ったらしい。


「マサト、聞きなさい」


「はい、なんですか?」


「後でご褒美を上げるわ。飛行が終わったら、私の部屋に来なさい」


 え!?


 ご褒美!?


「なに? いらないの?」


「いります!」


 即答である。


「なら、オペレーター頑張りなさい」


「はい!」


 エリーシャは俺の返事に、とても満足しているようだ。はぁはぁ言っている。


 まさかこのような展開になるとは、まったく思わなかった。俺は偶然にエリーシャの発情スイッチを押してしまったのだ。


「いいわよ。そのままそのまま。がんばりなさい」


 妖艶な声で、俺を応援するエリーシャ。新米オペレーターになった気持ちで、俺は本気で頑張った。


 俺はエリーシャのご褒美に目がくらみ、主従逆転で頑張った。


 


★★★



   

 飛空艇を無事に飛ばし、ドックへ戻ってきた。


 飛空艇のメンテナンスもそっちのけで、エリーシャの部屋に急行した。


「来たわね駄犬」


 エリーシャはすけすけのネグリジェ? みたいなものを着ていた。体のラインが丸わかりだった。


「はい! 来ました!」


 今、俺の尻には見えない尻尾がついている。きっと首輪もついているだろう。  

 

「ベッドに来なさい」


「はい!」


 俺は四つん這いになってヘコヘコベッドに向かう。完全に犬である。俺は性欲には弱いんだ。キャラ崩壊するくらい弱いんだ。勘弁してくれ。 


 それで俺はベッドに向かおうと言うところで、部屋のドアが勢いよく開かれた。


「エリーシャさん! 飛空艇の初飛行はどうでしたかー?」


 カナルだった。


「え?」


「え?」


 四つん這いでベッドに向かう俺、ベッドで手招きするエリーシャ。ドアノブを持ったまま固まるカナル。


「こ、こ、これは一体?」


「え、えええええぇえとぉぉおお」

 

 エリーシャはパニックになっている。俺もパニックだ。


「これは、なんですかあぁぁぁあぁあ!!!」


 修羅場であった。


 これはひどい。予想をしていなかった。


 この後こってりカナルに絞られた。


 奴隷と主人が逆転するようなことにはなってはいけません。説教をされた。


 その後、長々と説教をされ、最後に言った言葉が問題だった。


 まず肉体関係をもつならボクとです! と言い放ち、エリーシャと大喧嘩となった。 


 主の威厳などない俺は、土下座で謝り続けて二人をなんとか和解させた。


 俺は思った。


 どうやればハーレムを作れるのか。


 初代皇帝はハーレムを作ったと言う。しかも竜人やエルフ、ドワーフなど、種族を問わなかったらしい。


 俺は一度冒険者ギルドに行き、初代皇帝の墓にお祈りしようと思った。




ブックマーク登録ありがとうございます。

まさかこのような妄想日記に、ランキング1位など。

ほんと、すいません。わかりませんが、謝っときます。




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