16.5
テンプレートを書きたかったので書きました。展開が強引すぎる持って行き方だし、文章表現がかなりテキトーなので、この話は読まなくても大丈夫です。
俺はギルドでの用事を済ませた。
思いのほかギルドで時間がかかり、カナルと待ち合わせた時間を過ぎようとしていた。
「あいつら、大丈夫だよな? 問題を起こさず買い物出来たよな?」
俺は心配からか、すぐに待ち合わせの場所に向かうことにした。待ち合わせの場所とは、俺がカナルに腕時計を渡した場所だ。歩行者天国となっている場所で、噴水が近くにあるところだ。
俺は少し小走りで向かうことにした。
★★★
マサトが小走りという、とうてい小走りではない高速移動を始めたころ。カナル達はすでに待ち合わせ場所で待っていた。
エルザが近くの噴水の方で待っていた方が分かりやすいと言うので、みんなで近くの噴水まで移動した。
噴水の中央には天使の像があった。天使は剣を持っており、剣の切っ先から水を噴射していた。冒険者や街の者たちの憩いの場である。カナル達は市民に迷惑をかけないように、人が空いているスペースに移動し、マサトを待つことにした。
「それにしても、自分から言ったくせに約束の時間に遅れるとは、さすがですわね」
待ったことなどない、エルフお嬢様エリーシャは、マサトに皮肉を言う。
「ギルドで時間がかかっているんですよ。待ちましょう」
「あたしは待つのは好きじゃないんだよなぁ」
短気なエルザは貧乏ゆすり。
ミノタウロスのみんなは大人しく静かにしているようだ。
噴水近くでカナル達が待ち始めてまだ5分と言ったところだろうか。
静かに待っているカナル達に、ゆっくりと近づいてくる男たちの姿があった。
男たちは軽鎧を着た冒険者たちであった。全員若く、軽薄な容姿をした男たちである。一見すると野盗か盗賊と言われても間違ってしまう者たちだ。
まさに、起こるべくして起こるような状況。美人ぞろいのカナル達は良いカモであった。ミノタウロスの中には「ガング」「ドーン」「バイド」の男たちがいたが、ガラの悪い冒険者たちには関係ないようだ。いつでも処理できると思っているのかもしれない。
「カナル、誰か近づいてくるぞ。警戒を怠るな」
「分かっています」
「え? なんですの?」
ガラの悪い冒険者たちは、予想通りカナル達に話しかけてきた。ニヤニヤしながら話しかけてきた冒険者達。
「なぁなぁ姉ちゃん達。誰かを待っているのか?」
「待っている間、暇なら俺らとあそばねぇか?」
「俺ら5人いるからさ、君らを十分楽しませられるよ!」
「そうそう」
「遊ぼうぜ」
下心丸見えの顔。どうやら彼らは、カナル達がこの界隈に戻ってきた時から目をつけていたようだ。
「うるせぇ。失せろ。殺すぞ」
エルザはにべもない。
「うわ。君は口が悪いね!」
「でもめちゃめちゃ可愛いよね! どう俺らと遊ばない?」
「話聞いてたのか? 死ぬかオイ」
エルザの恫喝にも臆しない男たち。
男たちは竜人と分かっていても話しかけているようだ。カナル達をどうにかできる手段を持っているようである。
「申し訳ありませんが、主人を待っているのです。遊ぶわけにいきません」
カナルはやんわりと断るが、男達は引かない。
「そんなこと言わないでさぁ」
男たちの中で、リーダーと思われるイケメンがミノタウロスのミーナに近づく。大人しい女の子から落とす気らしい。
「それ以上ミーナに近づいたら、お前の首が飛ぶぞ」
強烈な殺気を放つエルザ。彼女は本気だ。実際、一瞬で男たちの首を狩れる。
「おいおい。こんなところで喧嘩するつもり? 大事になるよ? 大人しく俺らと遊ぼうよ」
エルザは舌打ち。エルザとて分かっている。こんなところで暴れればマサトに迷惑がかかる。何より一般市民を巻き込んでしまうかもしれない。
「大人しく俺らと来いよ。どうせ股開きの女なんだろ? 気持ちよくしてやるからよ?」
冒険者の男がミーナの腕をつかむ。ミーナはブルブル震えて何も言わない。
カナルはその時、魔力を体内で圧縮した。いつでも解放できるように。
この男たちを制圧するのに10秒はかかる。一番奥の男までは7歩くらいは必要になる。エルザとの連携をとれれば良いのだが、それは難しい。ボクがこいつらを片づける。殺したら、すぐに死体をどうにかしないといけない。どうする? どうするボク!!
カナルが葛藤している頃、そこへ現れる救世主。
「何してんだクソ野郎」
恐ろしいほどドスの効いた声が聞こえた。
「マ、マスター!!」
カナルが歓喜の声を上げる。
奴隷達の主、マサトが到着した。
★★★
「遅くなったねみんな。それよりお前、ミーナから手を離せ。今すぐ。出ないと手首が体から離れるぞ」
「何だお前? 俺は今こいつらと……」
男が言い終わる前に、マサトの腕の中にはミーナが抱かれていた。
ミーナを掴んでいた男の右手は宙に飛んで、ボトッと地面に落ちた。
「は? え? 俺の、手?」
男は呆然としている。
「俺は言ったぞ。今すぐ離せって」
「え? 俺の、手が地面に? あれ?」
男は理解が追い付かない。本来ある場所に自分の手がない。綺麗に切断されている。一体何が起こった。脳内の処理が追いつかないイケメン冒険者。
俺はそんな冒険者に目もくれず、お姫様抱っこするミーナに微笑みかける。
「大丈夫かいミーナ?」
「あ……は、ハイ!!」
ミーナはかっこよすぎる俺ににうっとりしているようだ。うれし泣きまでしているぞ。
ミーナを優しく抱きよせる俺。自分で言うのもなんだが、あまりの王子様ぶりに、恥ずかしくなった。カナルやエルザ、エリーシャなんか、ウルウルして俺らを見ているし。
「うわぁああああああ!! お、俺の手ぇえええええええ!!」
ようやく冒険者が自信の痛みに気づいたようだ。
「うるさい」
俺は騒ぎ出した男の首に一撃。うまい具合に気絶させることに成功。
「カイン!! てめぇカインを! カインは伯爵の次男だぞ! 分かってんのか!!」
伯爵だと? なにそれ美味しいの?
「伯爵など知るか。ミーナに手を出したんだ。死ぬか貴様ら。カナル、エルザ。命令だ。市民を巻き込まずこいつらを制圧しろ。殺すなよ」
自分でも恐ろしいほど冷たい声が出た。俺は怒っている。自分の大切な者に手を出されたことに。
「ゾクゾクするねぇ!! さすがマサトだ! 了解したぜ!!」
「マスターの御心のままに」
カナルとエルザは戦闘態勢に移行。そこからは一瞬だった。
カナルは魔力を解放。エルザは竜闘気(小)を使い、男たちを一撃で沈めていく。
市民たちが騒ぎに気付いたころにはすべてが終わっていた。
俺はこのままだと捕まってしまうと思い、懐のハイポーションを取り出す。
不本意だが、切り落とした右手を男の切り口まで持っていき、くっつける。ハイポーションをふりかけ、無理やり接合する。神経まではつながらないが、右手はくっついたはずだ。これで見てくれは問題ない。
「よし! 逃げるぞみんな。俺についてこい!!」
「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」
俺たちはその場から逃げた。
あ~あ。やっぱり一人で来るべきだったなぁ。復讐されなきゃいいけど。




