全ては物語の為に
僕の生き方は、いたって単純だ。
“いい小説が書けている”これは正義。
“何も書けない”これは悪。
ね?いたって、単純な人生でしょ?
*
いや、正義とか悪とかいう問題ではないかも知れない。
もっと別の言葉で表現した方がいいのかも。
いずれにしても、意味は同じ。
いい小説が書けているならば、それは理想的な人生だし。そうでなければ、駄目な人生。
他の人達が、何を求めて生きているのかは知らない。
それでも、僕にとっては、それが全てなのだ。“物語”が全て。
*
物語を生み出すのに一番大切なのは何だろうか?
そういうコトを常日頃から考えながら生きている。
僕の出した答は、こうだ。
「物語を生み出すのに一番大切なモノ。それは、“システム”である」
自分の世界を構築し、その世界を広げ、深めていくコト。
そういうシステムを作り上げる。それこそが、僕の人生の目的だと言ってもいい。
そうして、そのシステムは、常に更新され続けなければならない。破壊しては、構築し、破壊しては、構築する。その繰り返し。
そうして、1歩ずつ、理想のシステムに近づけてゆくのだ。
*
システムを再構築する。
その過程で、いつもやるコトがある。
それは、「必要なモノと、そうでないモノをわける作業」
以前必要だったモノが、今回はもう必要なくなった。そういう場合だってある。
むしろ、いつまでも同じモノを置き続けていることの方が少ない。
周りにある情報。関わる人間。それらは、常に流動的でなければならない。
相手がいつまで経っても成長しないならば、切るしかない。いつまでも同じ場所で、同じ考え、同じセリフしか吐けない。そのような人間に用はない。
人は、常に成長し続けなければならないのだから。
もちろん、それは僕も同じ。
人に成長を求めるならば、誰よりも真っ先に自分自身が変わらねばならないのだから。
心の底にある想い。
“この世界に最高の物語を生み出す”
それだけは、変わらない。変わってはならない。けれども、それ以外は全て変わっていい。むしろ、変わるべき。変わり続けるべき。変化し続けるべきなのだ。
“変化こそが、唯一の真実”
その言葉を信じ、僕は今日も戦い続ける。