自分で質が下がっているコトに気づかなくなるのが、一番恐い(毎日更新の利点と欠点)
昨日は、ちょっと失敗したな~!
現在連載中の「勇者アカサタ」なんだけど、毎日2話ずつの更新を目指してやっている。
1話が大体、2000文字かそこら。文字数としては、そんなに多くはない。その代わりに、内容はかなり詰めて書いているつもり。
毎日、質を落とさないように、がんばっているつもり。つもり…なんだけど。どうしても、そうはいかない日もある。
昨日は、そんな日の1日だった。
決して、調子自体は悪くはなかった。悪くはなかったにも関わらず、あまり満足のいくデキにならなかった。
まあ、小説なんて、そういうもので、どうしても理想と現実はかけ離れてしまうもの。自分では一生懸命に書いたつもりでも、できた作品は、そうはなっていない。そういうのは、よくあるコトだ。
…とはいえ、ちょっと不満が残る。
さすがに設定的に無理があった。設定というか、都合が良すぎるというか。あまり詳しくは語らないけれども、とにかく不満が残るデキ。
それをどうにか、技術と経験でかわした。“誤魔化した”と言ってもいいかも知れない。
「あ~、これ、このまま続けても、ダラダラとつまんない話が続くだけだな」と直感でわかったので、サッサと切り上げた。そういう手法。
長く連載を続けるには、そういうテクニックも必要。無理をして、ダラダラ書き続けてしまうと、読者に飽きられてしまうのは当然のことながら、書いている作者自身も飽きてしまいがち。
そういう時は、サッと切り上げて、次のストーリーに進んだ方がいい。
今回は、それで事なきを得た。どうにか傷口を広げずに済んだわけだ。
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そうではなく、もっと別の方法もあった。
ゆっくりと考えて、質を上げる方法だ。ただ、こっちの方法は失敗すると大変!目も当てられない事態になってしまう。
では、あそこであの話を書かなかったら、どうなるか?ちょっと想像してみよう。
そうすると、完全に穴を開けてしまうことになる。1日お休みだ。1日ゆっくりと休んで、アレ以上になればいい。けれども、そうならなかったとしたら、どうなるだろう?
最悪だ。休んだ上に質は上がらない。ヘタをしたら、もっと悪いデキになってしまうかも。
ま、それよりかはマシだろう。どうにかこうにか、書きはした。先へ進めた。
毎日更新の利点は、ここにある。
少々デキが悪くても、翌日につながる。そういう利点はある。
けれども、それが同時に恐さでもある。
毎日、徐々に質が下がっていく。あるいは、変わらない。つまり、マンネリ化だ。完全にマンネリ化してしまい、作家としても全然成長しなくなってしまう。ところが、自分ではそれに気がつかない。
これが一番恐い!
今の僕は、それに気づいている。
「あ~、今日書いた部分はダメだったな。あそこがダメだった。逆に、ここはよかった」
「ここのところ、マンネリ化してるな。ストーリーに進展がない。作家としても、成長がない」
そういったコトを感じながら、書けている。こういう時期は、まだ大丈夫。対策だって、いくらでも練ることができる。
でも、それがわからなくなってしまったら、もう終わり。“ただ単に毎日更新しているだけ”そうなってしまいかねない。
それだったら、休んだ方がいい。休んで、検討して、質を上げた方がいい。
毎日更新することが優先されてしまい、そういうコトを考えるゆとりがなくなってしまう。
それが、毎日更新の欠点。
まあ、毎日更新し続けるのには、利点も欠点も他にいろいろあるんだけど。
今回は、ここまでということで。