辞書を端から読んでいく
図書館で、おもしろい本を発見した。それは“辞書”だ。
ここ最近、図書館に通い詰めて、辞書を端から読んでいっている。“アーケード”とか“アーチ”とか“愛”とか、“あ”の行から順番に。これ、おもしろくておもしろくてたまらない!ヘタな小説よりも、余程おもしろい!
そうして、必要な単語やフレーズがあれば、メモして帰る。
「いつか、小説に使ってやろう!」と、目論んで。
すぐにその効果が出るコトはないだろうけれども、何ヶ月も続けていれば、必ず書いている小説に影響を与えるはず。
“捲土重来”とか“虚心坦懐”とか“横板に雨だれ”とか、「いつか使ってやろう!」と虎視眈々と狙っている。
ただ、小説を書くのに、そこまでの表現力は必要ないはず。
おそらく、読者にとってみれば、逆に読みづらい文章になってしまうことだろう。
作者が喜び勇んで、難しい単語や表現を使えば、それだけ読者の方にも“読書能力”を必要とするようになるからだ。それは、高度な文章になればなる程、その傾向が強くなっていく。
「では、なぜ、そんなコトをするのか?」と疑問を抱く読者もおられることだろう。
その答は決まっている。
“より、よい小説を書く為”だ!もっと言えば、“究極の小説を書く為”に。
僕は、究極の小説をバンバン生み出す“究極の小説家”を目指している。ならば、より高度な表現にも挑戦するのは自然の流れというもの。
実際にその能力を披露するかどうかは別としても、能力としては持っておかなければならないのだから。