【200文字小説】一安心
走るなよ、躓くぞ。
だから危ないんだって、この前だって階段から転びそうになっただろう。
俺がいなかったらどうなってたか。
怪我でもしたらどうするんだよ。
…俺がいるから大丈夫だ?
馬鹿言うな、そう何度も助けられねぇよ、あれはたまたまだ。
次はほんと、危ないんだからな。
…なんだって?
そりゃあ、お前が骨折したらお見舞いぐらい行くさ。当たり前だろう。
…おい、こら、なにが一安心だ。待ておい、走るなって言ってるだろう!
お読みいただきありがとうございます。
今回も200文字、挑戦いたしました。
感想、批評よろしくお願いします。