↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/1

命の灯(いのちのひ)

「レッダ、時間はある。ゆっくり見てくるといいよ。」


そう言ってリーヴ様は送り出してくれた。これから始まる長いようで短いらしい修行の日々へ。


「いきなりか」


森の中で横たわるシルバーウルフを見つけた。


「色は....赤か....」


この世界の生きとし生けるものは「命の灯」を持っている。「命の灯」は色だけでなく、その燃え方や大きさによっても生命の状態を知ることができる。色は生命力の段階を表しており、低い順に赤、橙、白、青、水色となっている。そして、「命の灯」が大きく強く燃えていれば生命力が残っており、反対に小さく弱々しく燃えていれば、その命は終わりに近づいている。


「....小さいな」


シルバーウルフの命の灯は赤く、今にも消えてしまいそうなほど小さく燃えていた。


そう、このシルバーウルフは、後は眠るだけだ。


レッダはシルバーウルフの身体に手を置き、そっと灯を消した。



傍から見れば簡単なことに見えてしまう。しかし、そうではない。どのくらい生きたかは関係なく、今の今まで生きていた命を絶やしたのだ。




それが、エルドフォルクという種族に与えられた使命なのである。




「望みのない命を開放していただきありがとうございます。」


「いいんだ、これがエルドフォルクの役目だからな。」


「お名前を最後にお聞きしても?」


「レッダだ」


「レッダ様...旅の無事をお祈りしています...では」


そう言ってシルバーウルフの魂は消えていった。




この世界では死んだ時命の灯も消えるが、死ぬ直前に思いが強く残っていたり、命の灯が消えずらいものがいたりする。エルドフォルクという種族はそのような者たちに対し、命の灯を消したり、場合によっては蘇生を行う命の灯を司る種族なのである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。