「私、パロディが好きなのよ。いえ、正確に言うわ」
「私、パロディが好きなのよ」
「それはもう言われなくても知ってます」
「いえ、正確に言うわ。
パロディが嫌いな人間が嫌いなのよ」
「あーもうまたそういうこと言う!!」
「私がここ最近で一番好きだったパロディは
ガンダムビルドファイターズね」
「ここ最近……?
いや、やめておきましょう。
私の勝手な推測で読者を混乱させたくないです」
「あのシリーズってやってることで言えば、
コロコロコミックでやってるような
ホビーバトル系の王道ストーリーじゃない」
「そうですね」
「けど、ガンオタだとにやりと出来るような
小ネタが満載じゃない」
「背景でクリスとバーニィとアルが
プラモ作ってるシーンで涙腺崩壊しました」
「けど、別にそういう小ネタがわからないと
本編が楽しめないかと言えばそうじゃない」
「そうですね。普通のホビーバトルですもん」
「ではビルドファイターズのメインがどこかと言えば
普通のホビーバトルの方なのよね」
「そうですね。むしろパロディ側がメインの作品って
言われると逆に悩むんですよね。
銀魂はぎりぎりでSF江戸どたばたがメインで、
おそ松さんのパロはギャクの一部。
ケロロ軍曹は私の中ではパロメインなんですけど
パロがわかるはずのない小さな子供が
ものすごくケロロを楽しんでるところ見ると
やっぱ違うのかなぁって思いますし。
あ、ニャル子さんかな?」
「そう。だからバーニィ達3人を
知らない男女と子供に変えても
作品の面白さはまったく損なわれないの」
「それで今と同じ人気が出たかは首をかしげますが、
理屈としてはそうなりますね」
「ところがそもそもポケ戦を知らないと
バーニィ達だろうが知らない男女だろうが
見た目の内容は変わらないのよ」
「そうですね。つまりお姉様は
パロディを知らないことで本編の面白さが
損なわれることはありえないと。
そう仰りたいわけですね」
「そう。同じようにここでちょっと
台詞回しを変えてみて、
私お姉様が語ろうというのだけど」
「エゴですよそれは」
「これもちょっと台詞回しに違和感が出るだけで
そもそもそこまで細かくキャラのセリフなんて
普段は意識してないはずなのよ」
「背景みたいなもんだと」
「今連載してる作品はいつもの通り
かなりパロディが多めなんだけど、
私的に一番わかりにくいのがここ」
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「ちなみにマヤ姉様は阪神ファンです」
「なんとなく察してて、もうマヤちゃんの前で
二度と野球の話はしないと誓ったよ」
「ちなみにハルトは?」
「ロッテ」
「……この話はもうやめましょう」
憐れんでくれた(迫水)
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「解説するけど、基本的にはなんJメインの
千葉ロッテマリーンズが弱すぎるネタなのよね」
「ロッテだけ本当にきついんですよね……」
「で、最後の(迫水)なんだけど、
そのうち誤字報告をしてくれる方が来たら
(迫真)の誤字ですよと報告してくれると思うの」
「え? 違うんですか?」
「これ、迫水よ。
シンジロウ・サコミズ。
リーンの翼の主人公、もといラスボス。
その死に際の魂の叫び『憐れんでくれた』よ」
「あああああ!!」
「ここまでマイナーだと、
気付いたオタクは相当にやにやできる。
一方でわからないとただの誤字なんだけど、
別にそれで作品が面白くなくなるわけじゃない」
「よく言われるステレオタイプな
潔癖A型人間くらいですね。
そういう人はそもそもなろうで小説読めません」
「ともあれ。
こういうのって元ネタがわかると
にやりと出来て楽しくなるでしょう?
で、ネタが濃ければ濃いほど
気付いたごく一部の人は脳汁が出る」
「それがパロディの楽しさですね」
「ということは、
パロディの波長があえば高評価になるんだけど、
もしもつまらないと評価されるなら
それは普通につまらないだけで、
パロディがうざいわけではないはずなのよ」
「理屈の上ではそうなんでしょうけど、
パロディを嫌う方ってわりと多いですよ」
「そうね。じゃぁそういう人って
潔癖A型以外を理由にするなら
何故パロディが嫌いなんだと思う?」
「……お姉様、それマジで言わない方がいいですよ。
だから私の答えは、わかりませ……」
「そう。答えは、
パロディを楽しむイマジナリー読者が妬ましいから。
ひとりだけわからない無知な自分が
バカにされてるような気になるからよ」
「だからさぁぁぁぁああああ!!」
「これ、勘違いが何重にも重なっていてね。
そもそもパロディを楽しんでる読者はごく一部で、
わからないでぽかんとしてる人がむしろ多数派。
そして私にあなたの無知をバカにする気は皆無なの。
そういう卑屈なゴミみたいな性格は蔑むけどね」
「ああああああああああああ!!」
「しかもわからないと思い込むのも勘違いでね。
違和感に気付いたら調べればいいのよ。
ググレカスってやつね。
つまりね、わからないことを妬んでおきながら、
わかるようになろうという感情すらない、
社会のゴミなのよ。
是非自●の方法をぐぐって欲しい」
「ライン越えだぁぁぁぁああああ!!」
「私の好きな評論家の先生やライターの方が
出してる本にね、アマゾンで低評価がついててね。
そこのレビュー見ると
『読むと自分がバカだと気付かされて不快』
とか書いてあるわけ。
そのコメントといっしょに書いた本人を
消すボタンとか実装してくれない?」
「そんなボタンがあったら連打されてるのは
間違いなくお姉様なんですよ!!」
「ただ、私にも嫌いなパロディはあってね。
実は今回私、意図的に嫌いなパロをスルーしてるの」
「え? 気付きませんでしたけど、
どこですか?」
「いや、やめておきましょう。
私の勝手な推測で読者を混乱させたくないです。
このあなたのミストさんネタね」
「お姉様ミストさん嫌いでしたか?
いや、ミストさんが好きな人なんて
そんなにいないと思うんですけど」
「そう、そういうパロのやり方が嫌いなの。
好きな人がいるかもしれない作品を
貶めるようなパロディが嫌いなのよ」
「あ……ご、ごめんなさい……」
「まぁミストさんはもはやあれで
愛されてるような気もするけどね。
とりあえずスパロボ学園の話をしたら許さないわ」
「あれは本気で誰にも愛される気配が
ありませんからね……
むしろ発売日に定価で買ったお姉様的には
早く忘れたいというのが本音ですよね……」
「私はそういうつもりでやってる。
私がパロるのはだいたい私が好きなネタよ」
「そこが人を選ぶ説はありますよ。翔んで埼玉とか」
「あと私、やっぱりジークアクス嫌いだわ。
3周してよく考えたんだけど、
あれファーストガンダム知らない人への
配慮が最初からまるでなかったわ。
映像とか勢いで誤魔化されてたけど、
あれはもうガンダム世界での砂場遊びじゃない。
こじれたガンオタの自慰行為だわ」
「同族嫌悪って知ってますか?」




